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境内の巣から、落っこちたばかりの“半吉君”。 黒い眼をクルクルさせていました。きっとアルビノのではなくてただ白変したカラス?でしよう。
白い鳥は、 昔から瑞鳥・吉祥の鳥と、謂われます。完全に瑞鳥にはなれなかった半吉君。
白烏(はくう)という年号があるんだそうです。きっと白烏が現れて瑞鳥と思われたのでしよう…(隋末に自立した向海明が立てた私年号。613年。) 烏の漢字を含んだものに、烏骨鶏(うこっけい)という鳥がおります。
日本でも白雉(はくち)という年号がありました。隋末の白烏(はくう)という年号を真似たのでしよう? 白雉5年10月10日(ユリウス暦654年11月24日)に孝徳天皇が崩御したときより使用されなくなり、以降686年に朱鳥と定められるまで元号はなかった。 白雉の由来、 山口県穴門国(あなとのくに:あなととは関門海峡)、後の長門国の国司・草壁醜経が白い雉を献上したことによる。
【しろ-烏:しろ-がらす】羽色の白いカラス。あり得ないことの喩え。
神話・伝説上では通常、生物学的に知られているカラスとは色違い・特徴違いのカラスが存在していて、吉祥と霊格の高い順に、八咫烏、赤烏、青烏、蒼烏と白烏が同等とされているようです。 先天的なメラニンの欠乏(アルビノ)により体毛や皮膚は白い。 劣性遺伝や突然変異によって発現。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名。また外部から発見されやすく、自然界での生存は極めてまれということです。そのため、しばしば神聖なものや、あるいは逆に凶兆とされ、信仰の対象として畏れられる。また、観賞用としても人気があることもあるとのこと。 アルビノは動物学においては、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、ならびにその症状を伴う個体のことを示す。 一般的にアルビノ個体は、 自然界を、生き抜くことが難しいとされるハンディキャップがあるようです。それは天敵に狙われやすく、身体の一部に異常が現れたり、仲間からもつまはじきになったりというハンディを、背負って生き抜く運命のようです。 この子は目が黒いので、身体に異常が出るほどではないと思います。 写真を撮ったその後、この“半吉君”を全く見なくなりました。無事巣に帰れたのでしようか? その後順調に育ってくれたか心配しています。 元気に育っていたら、何時か再会できるでしよう…その時が“半吉君”にとって、半白のままの姿で、“大吉君”に昇格しているかも知れません!!?
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