Q:49日忌までのお線香や お仏壇のお線香は 何本立てたらいいでしようか? とよく聞かれます
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写真は八十八ヵ所奥の院堂内 〓線香立・ロウソク立〓 堂内は履物のまま入れます
A: 基本的には焼香の時と同じ考えでいいですよ よく49日忌までは1本とこだわる人がおられます そんな人にどうしてですかと 反対に聞き返すと あの世とこの世は1本道だから1本と言われたことがあります
基本的に お線香は1〜3本でいいでしよう 但し 49日忌までは ご年配のお方や旦那寺から 1本にしなさいと教えて下さったら逆らはず それに従いましよう 特にご家族のお舅さん姑さん(ご年配のお方)が教えて下さったら 無碍に逆らわず そうすべきです 旦那寺に依っては厳密に決めている所もあります それに従ってください (お線香の心は:いい香りを仏様に手向けることと知っておきましょう) だから本数には特にこだわらないでいいと 私は思います
私は月忌参りや お盆・お彼岸参りでは二本にしております 寺内では一本にします(天然香料の香りのいい線香を使って)
少し高価でも香りのいい線香にして本数を少なくし 心を落ちつけましよう 其の方がご先祖様が喜ばれるすし 自分の心も安らぎます。 本数を気にするより 上等な線香で室内を清める事に気を配りましよう いい線香でアロマ的に使ってもいいですよ
: 49日忌まで1本と言うことは 考えるに49日忌迄はお参りの人が多く 沢山お線香をあげることが多いので 線香立てが一杯になったり 灰が落ちて汚れるし 煙が多くむせる様になるので 1本と考えたら納得出来るのでは!!? そのほうが合理的な説明になるのでは?! :
普段お家の仏壇の線香は2本にしましよう それ以上本数が多いと なんぼいい香りでも煙が多すぎてむせてしまいます 過敏症やアレルギー症状がある人は 香りの種類によつては症状が酷くなり つらいと思います 特に喘息の人にはいけないと思います
:線香は一度点けると 最後まで燃え尽きるので 精進を象徴します: :ロウソクは暗夜を照らすことから 知恵を象徴します:
科学香料は喉を痛め易く むせて苦しくなります 香木の入った 天然香料のお線香がお勧めです
煙が少ないか 出ないかの無煙タイプの線香は木炭が原料です それに科学香料を加えて作られております
線香立用に 時にセラミックの粉の灰がありますが これは奨められません 他の灰に替えた方がいいですよ 線香が灰に埋まっている所が 最後まで燃えずに残ってしまうからです それはセラミックの灰に埋まっている所が 熱を奪われるからです セラミックは冷たいから どうしても熱を奪われて消えます セラミックは触れると冷たく 重く感じられます 葬儀屋さんの後祀りの時に よく付いてきます 一見綺麗な灰ですが!?
※参考@線香とは※ (以下数種の資料・事典を総合して) 線香は香の中でも練り合わせて固め棒状としたものであり「線のように細い」ものが線香と呼ばれるもの 香の中には練香と呼ばれる丸薬状の香もある 燃焼時間を延長させる意図で渦巻状の線香もある これは香りを楽しむものと 蚊取り線香(→蚊遣器)のような実利的な燃焼時間延長のためのものがある 「香時計」もあります 「香時計」は「香のかおりを楽しみ 時間の流れることを知る」という日本の文化から生まれた時計ともいえます それは江戸時代では時計の代わりとしても使用され 禅寺では線香が1本燃え尽きるまでの時間(40分)を一炷(いっちゅう)と呼び 坐禅を行う時間の単位としたほか 遊郭では1回の遊びの時間をやはり線香の燃え尽きる時間を基準として計った 中にはずるく線香を途中で折って時間を短縮させる遊女もいた とか!
日本ではお墓や仏壇にお供えとして燻らせたりする用法が一般的である 日本に伝来した時期ははっきりしないが 一般に用いられるようになったのは江戸時代以降である 最近では花の香りや香水調などさまざまな香りをもつ新しい線香も増えており 部屋のにおい消しや芳香剤・ヒーリンググッズとしての使用法も増えている
材料による種類 線香は材料から「匂い線香」と「杉線香」に大別される
匂い線香 匂い線香は 椨(タブ)の木の樹皮を粉末にしたものに 白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)といった香木の粉末や他の香料 炭の粉末その他の材料を加えて練り 線状に成型・乾燥させたもの
杉線香 杉線香は3ヶ月ほど乾燥させた杉の葉を 粉砕機や水車を用いて粉末にしたものに湯とノリを加えて練り 線状に成型・乾燥させたもので 墓参りのときなどに特に用いられる
〓:お線香の余話:〓 今日ではお線香の香りには お茶・コーヒー・イチゴ・等の変わった匂いのがあるそうですよ! 亀山ロウソクと不二家とのコラボアイテム! その名も『ミルキー線香』が出ています。
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