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■ 15)Q : お寺の奥さんは 何とお呼びしたらいいですか?2008.10.10

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境内は落葉浄土:黄葉浄土

毎日の落ち葉掃きが大変です。
公孫樹の落ち葉には一寸困ります。葉が厚く水分を多く含んでいるので燃えません。
それで一時、植木の中に入れて腐葉土にしていました。その内そこの植木が枯れていくのに気付きました。皆さんこのようになる事を知ってていましたか?
どんな成分が作用するのでしょうか?子供の頃、銀杏の実を沢山食べると、鼻血が出る。身体に悪いと教えて貰ったように思います。
最近高速道の或るサービスエリアで、少し目を覚まそうと思い、有名菓子メーカーの即効刺激眠気スッキリ!「BLACKBLACK」と言う、噛み砕く眠気覚ましを買いました。その成分の中の一つに、イチョウ葉抽出物と言う成分が入っていると、現材料名を記していました。噛むと口中がヒリヒリするほど刺激がありました。その事から思うと、植物にも障る成分があると思えます。
(イチョウは銀杏;公孫樹と両方の漢字を使います)

鬼平犯科帳のエンデングテーマ曲・*1.ジプシーキングスの、哀愁のこもったエンディングテーマ「インスピレイション」のCDをかけて、公孫樹が散り始める頃に、天気のいい日に聴いています。
この曲、
仏教の無常観・日本的な侘び寂び表現されているような、繊細で心揺さぶるフランスの音楽バンドのギター曲です。ギターで人を泣かせる名曲で、何度聴いても飽きません。
不思議と日本の風景や、四季によく合いす。

ギターの哀愁漂う旋律が、咽ぶが如く、しみじみと奏でていて、魅せられます。
*1.ジプシーキングスは、
南フランスのフラメンコギターを主とするグループ。初め思うほどあまり売れないグループだったが後、フラメンコに現代音楽のポップ・ロックを加味してから一躍世界的に有名になったギターを主とする8人編成。


お寺でご法事をした時、お若いご婦人から、
Q:「お寺の奥さんの呼び方を教えて下さい」と聞かれました。
A:浄土真宗以外では、「お大黒さん」と呼びます。浄土真宗では「坊守」さん。(真宗は親鸞以来代々妻帯)
かつて僧侶は戒律によって、明治期までは許されませんでした。しかし密かに妻を持つ者がいました。それが露見すると、僧侶の身分を剥奪され、寺を逐われるという制裁がありました。
大黒天は福の神・食厨の神とされ、台所を守る神(浄土真宗は祀らない)という性格も持ち、聖道門の寺はどこでも台所に大黒天を祀っていました。こうしたことから、特にお寺の奥さんを「大黒さん」とも呼び。奥さんを隠すために「大黒さん」と偽って名付けた隠語です

その昔、浄土真宗以外僧侶が妻帯することは、女犯の罪として厳罰に処されました。明治政府になり真宗と同じように帯妻ことを許されるようになり、真宗以外の宗派にも女性が寺に入れるようになりました。真宗以外の寺の庫裡の台所には必ず大黒天が祀られます。
大黒様は七福神の大黒天のことですが、当初の大黒天は、破壊と豊穣の神として信仰され、後に豊穣の面が残り、食物・財福を司る神となりました。それで台所の神様となり大黒は太極が転化して、生まれた言葉と言われます。

大黒様は七福神の大黒天のことですが、当初の大黒天は、破壊と豊穣の神として信仰されたインドの神ですが、後に豊穣の面が残り、食物・財福を司る神となりました。台所の神様です。
その昔、僧侶が妻帯することは、女犯の罪として厳罰に処されました。明治以後真宗と同じように帯妻を許されて、女性が寺に入るようになり、寺の庫裡の台所には必ず大黒天が祀られています。禅宗/天台宗/真言宗では必ず言うと思います。 真宗では「坊守さん」?大黒天は一家の主の事を大黒柱と読んだり、寺の住職婦人を大黒さんと呼びます。
しかしこの呼び名は現在若い人は、御寺院仲間でもあまり使わなくなりました。
単に「お寺の奥さん」で済ます人が多くなりました。 
これは特に 当地は真宗寺院が多いせいでもあります。 
それ故 当地では「お大黒さん」と言っても 一般の人も知らないし 今日では真言宗寺院でもあまり通用しなくなりました。
7.8年前他県から、25年ぶりに帰関して、お寺方に「お大黒さん」と言っても、「お大黒さん」とは何?と、私よりも年配の住職さんに、いきなり聞かれました!!?
その後真言宗高野山派以外の、真言宗御室派のお寺の奥さんのお葬式に参列したら、そこでは堂守と、式の中で言っていました。
堂守では、お堂の番人になると思うのですが? 

本来「お大黒さん」と呼ばれだしたのは、
お寺の(庫裡≒くり)の(厨≒くりや:台所)には必ず「大黒天」をお祀りしていることによります。「お大黒さんはお寺の奥さんの隠語」です。それは奥さんの城(居場所)が台所だからです。

幕末期まで、真宗以外、お寺には奥さんが居らなかったので、最初は隠語として「お大黒」と言われたのでしょう! 

その後一般的に、「お大黒」≒「お奥さん」と同一になり、俗称となって行ったのでは! 
住職の奥さんは、庫裡の台所を一切取り仕切ることから「お大黒さん」に象徴されたのでは・・・!?寺では大黒柱のように、大事な人と言った意味なのかも!?
庫裡の台所は、お寺の奥さんの大事な聖地と言う事でしようか?それでは(一寸可愛そうな・・・!) 

当山では毎年師走の28日に住職自ら台所の「お大黒さん」の掃除をし、閼伽水を替え 〆縄を飾り、次の年一年中しめ縄・閼伽水を替えず、お祀りするのが代々の慣わしです
ご婦人が触る事は、ご法度に成っております。

  <金色のちひさき鳥のかたちして 銀杏散るなり岡の夕日に>;与謝野晶子
 
  <うつしみの吾が目のまへに黄いろなる公孫樹の落葉かぎり知られず>: 茂吉

  <夕づく日眼に傷みあれ樹によれば公孫樹落葉の金降りやまず>: 憲吉

  <燃えあがる公孫樹落葉の金色におそれて足を踏み入れずけり」: 憲吉