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■ 10)Q : 香典袋の中に入れるのは古いお札?未使用新札?≪境内の花≫その15・熨斗欄:2008.4.19

熨斗欄は「花は白くひも状で 8月から9月頃にかけて開花
これが“熨斗(のし)”の形に 似ているところから この名前に
葉は線形で欄に似る  
(写真クリックで拡大)

秋から冬にかけて瑠璃色の実がなる 
同じ仲間の“藪欄(実は黒)”“龍の髭(実は瑠璃色)”の実より数倍大きくなり 実の茎が重くて 垂れ下がります
藪欄・龍のひげには 葉が斑入り(ふいり)のものもあります
(熨斗欄の葉には 斑入りのものは無いように思います)
これらの根の瘤を乾燥させたものを 麦門冬といい 強壮剤とされます

最初は緑色で「緑 → 青 」となり
緑から徐々に変化し 最後は綺麗な瑠璃色です
因みに熨斗の起こりは「熨斗鮑(あわび)の略 アワビの肉をかつらむきにしたものを薄くののばし 紅白の紙を折って挟んで水引で結び めでたいときの贈答品につけるもの」です
現在では全て紙で代用されています 無論香典は不祝儀袋で 熨斗は付いていません 白黒の水引だけです


Q : 香典袋の中に入れるのは 古いお札ですか?新札ですか?
A : 昔は古い札が多かったようですが 現在では未使用の新札が多いようです
昔は新札が日常 あまりなかったからとも言えます 
不祝儀袋には熨斗は付けません 黒白の水引だけです 

新札は少し嫌われるようです それは 
新しいのは数えにくく 取り扱いにくいので 敬遠されているからでしょう?
また 新札だと事前に用意していたようで 避けるのだと作法の本に書いてあります 

現在では新札が 普段多く手元にあるので 新札が多いようです
新札の場合一度 二つ折りにしてから 元に戻し香典袋に入れるといいようですよ
やはり新旧入り混じると 数え難くく 扱い難いのは同じですが・・・

いずれにしても どうにでも理由付け出来ます
要は新旧どちらでもいいのです 新札の場合には 少しの心がけを添えれば・・・
備後の福山辺りでは 新札を包むのがしきたりと聞いた事があります
岡山の美作では 旧札というしきたりがありました
地方のしきたりと言うこともあると思います