戻る
■ 1)Q : 焼香は何回が正しいのですか?2008.1.17

画は
本堂内 下陣の焼香台前です 
本堂で法会/法事をしたりする時の焼香台です
手前のトロピカルフルーツ籠盛りは チーク材一塊の丸彫り
寄付によるものです

(写真クリックで拡大 表示後 ルーペが+の時は 更にクリックで大きく拡大)

A :1〜3回が普通です。
いずれでもいいです (但し宗旨やお寺方により違いが有るので、旦那寺から回数の指示があれば従って下さい)
以下、私の個人的な見解です。
焼香はいい香りを仏様に手向ける事ですから、回数にこだわる事はありません。 
法事とか葬儀等で大勢の時は、心を込めて一回で済ませ、次のお方に譲ってさしあげましょう。
私は通夜・葬式の時はそうして下さいと薦めております。
ゆっくり落ち着いたお家の御仏壇等では3回にして、心を落ち着け念じたらいいでしょう。
私は寺での行法の時 仏・法・僧に奉げるつもりで三回しております。それ以外は一回で済ませます。

お家のお仏壇では、線香立てに線香をその幅に折ってお香を燻らす炭の替わりにするといいですよ。

焼香する御香は、各種の香木を混ぜたものです。
三種類の三種香・五種類の五種香・十種類の十種香などがあります。
少し高価でもいい香りの方がお勧めです。
キリスト教の正教会では、振り香炉と呼ばれる香炉を礼拝に用いるようです。

お家の中がいい香りで癒されます。アロマ的に使ってもいいですよ。 
仏様や御先祖様も 自分の心も落ち着きます
ほんとの事を云えば、葬儀会館の通夜やお葬式の時のお香は感心しません。
目や喉の粘膜を痛めます。

焼香・線香の違い(基本的には目的は焼香・線香も同一)は、
焼香は改まったことでお香を愉しむことに使い、線香は日常容易く簡易にお香を愉しむのに使います。(対象は自身であり、仏様にでもあります)

以下辞書から、
焼香(しょうこう)とは、仏教において、香を焚くこと。特に、仏や死者に対して香をたいて拝むこと。焚香ともいう。塗香に対する言葉。
線香で行う場合と抹香で行う場合がある。 線香焼香は、日常のお参りに用いられるもので、一般には「線香をあげる」と言われる。抹香焼香は、細かくした香(抹香)をつまみ、香炉にパラパラと落として焚くもの。通夜、葬儀、法要などで行われる。一般には、こちらを焼香という。ここから抹香を指して焼香ともいい、むしろ抹香はこちらの呼び方が通りが良い。
昔は時間を計るのに使用しました。所謂香時計です。 

以下調べました。 
花街では芸妓さんの花代のことを線香代と言います。これは時間を計るためにお線香を使ったからです。また、その線香は帳場に置いた大きめの香炉に立てていましたので、帳場のことを線香場とも呼んでいたようです。

=余話=
喪服は現在では“黒色”と決まっていますが、古くは“白色”だったのです。