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■ 49):≪境内の花≫その38・「彼岸花と萩の花」【四苦八苦】とは?2010.10.1

(写真クリックで拡大)
この茂みでコオロギが賑やかです。
彼岸花の花が枯れ、次に葉を出す頃には、段々とコオロギの声が細くなって行きます。

「きりぎりす
    夜さむに秋のなるままに
       よはるかこゑの
           とおざかり行」 西行法師

この時代のきりぎりすとは、コオロギのこと。
「きりぎりす」はコオロギの古称。『現在言うキリギリスは、昔、機織(はたおり)と呼ばれていた。』
その「鳴き声が機織りの音に似ていることから、「はたおり」あるいは、俗称として「ぎす」や「ぎっちょ」等と言ったようです。(三省堂「例解古語辞典」及び岩波書店「広辞苑」による)」

ハギは、
秋の七草のひとつ、枝や葉で家畜の飼料や屋根ふき箒に、根を煎じてめまいの薬と、古くから親しまれた植物。
万葉集で最も多く詠まれている植物が萩です。

地上部は一部を残して枯死するが、毎年新しい芽を出す性質から、山ハギ;木ハギ以外、地上部は一部を残して枯死する。毎年新しい 芽を出す、そのことから「はえぎ(生え芽)」となり、しだいに「はぎ」に変化した。
或は、
ハギ(萩)は秋に草冠と書くが、これは和製漢字であり、漢名は「胡枝子」で、下に垂れ下がるとの意味がある。
語源は葉が小さい歯牙のようであることから、「歯木」とする説もあり、ハギ(歯木)と歯にまつわる俗言も各地に残っているようです。
この画の萩は、草萩で玉簾のように枝垂れます。
昔、萩は鞭としてよく使われた。 萩は細く弾力があるから、鞭としては一番適しているんだそうです。

彼岸花の花言葉は「再会」≒彼岸のイメージから「亡き人と再会」なのでしよう!

彼岸という言葉は、サンスクリット語「波羅蜜多」の漢訳「到彼岸」の略。日本では先祖の霊を敬い墓参りをする仏教行事です。春分(秋分)の日の前3日と後3日の7日間(春・秋分の日も含む)を彼岸といい、春と秋の彼岸があります。
煩悩や迷いや悩みの多いこの世を、こちら側の岸「此岸(しがん)」と言うのに対して、極楽浄土のあの世のことを、向う側の岸「彼岸」、あの世(彼岸)にいる先祖を供養する仏教行事に発展したようです。
彼岸が春分・秋分の日を中心としているのは、極楽浄土が西方十万億土の彼方にあるから太陽が真西に沈む彼岸は、極楽浄土の方角がはっきりわかるから「彼岸」に法要が営まれるようになったようです。
ところが「彼岸」は日本独特の行事で、他の仏教国にはありません。「暑さ寒さも彼岸まで」との言葉があるように、過ごしやすい気候を迎え、「自然の恵みに感謝し、 先祖を敬い。供養する。」行事が日本に定着したようです。

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さて、
「アリとキリギリス」の中で、キリギリスが陥ったのは、「四苦八苦」の一つ!=求不得苦=

『四苦八苦』とは、この世は思うようにいかず、苦労が多いという事の仏教用語です。
四苦八苦は、(生・老・病・死≒しょう・ろう・びょう・しの四苦)と(愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦)を加えたもの。人生の苦の総称。転じて、非常な苦しみ。またさんざん苦労すること。「弁解に―する」
前の(生・老・病・死の四ッ)と後の四苦を合わせてたものです。
(四苦+八苦)≒(十二苦)や(四苦×八苦)≒(三十二苦)の事ではありません。
四苦八苦=(生・老・病・死)+(*1.愛別離苦・*2.怨憎会苦・*3.求不得苦・*4.五蘊盛苦)の事です。
・*1.愛別離苦(あいべつりく≒愛する人と別れる苦しみ)
・*2.怨憎会苦とは(おんぞうえく≒怨み憎む者とこの世で会わなければならぬ苦しみ)
・*3.求不得苦とは(ぐふとっく≒求めても欲しいものが手に入らない苦しみ)
・*4.五蘊盛苦とは(ごうんじょうく≒五蘊とは色・受・想・行・識のこだわりの苦し           み。簡単に云うと、人間の五官即ち眼・耳・鼻・舌・身・で感じる          ものや、心で感じる人間の肉体や精神活動すべてが、物事にこだわ

(・・・只今書き込み中・・・)

〓参考〓以下サーチ【search】しました。
「アリとキリギリス」は、元は『アリとセミ』だったようです。セミは熱帯・亜熱帯に生息し、ギリシアなど地中海沿岸にも生息していて、古代ギリシアでは文学でも取り扱われているが、ヨーロッパ北部ではあまりなじみが無い昆虫のため、ギリシアからアルプス以北に伝えられる翻訳過程で改編される。日本に伝わった寓話は、アルプス以北からのものであるため、日本では『アリとキリギリス』で広まっていきます。
日本ではキリギリスでも蝉でもどちらも馴染み深いものです!よく鳴くのも同じです。しかし寿命が・・・!
更に、
キリギリスもよく考えて、自慢の演奏会のチケットをアリさんに売りつけて、収入を得たとする話しも、成り立つようでもあります。その収入で冬の間の餌を、アリさんから買ったと話しをかえた人もいます。


只今書き込み中・・・)

この欄の項目25)に「夕顔と彼岸花」のことを;25)「夕顔と彼岸花!!」≪境内の花≫その13として、数年前にUPしています。 
この度は、夕顔を植えた後の同じ所にこの萩を植えました。

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