本玄関前の「蕃茉莉」の花。 「蕃(バン)」は外国と言う意味だそうです。 「茉莉(マツリ)」はジャスミンのことですが、ジャスミンの仲間ではなく、ナス科の植物です。 サンスクリットのマリカーが語源。 元来は漢名で茉莉花(まつりか・まりか)と言う。ただしマツリカは現在の日本では、ジャスミンの一種の和名になっている。名前に使うと茉莉で「マリ」。それに子を付けて、「マリコ」 このバンマツリはは中国で栽培し乾花を茶に入れ、ジャスミン茶にする種類とは違います。
花は咲いたときは紫で、日にちが経つにつれ白くなります。 気温が下がり、湿気が多くなる朝夕には、特に好い匂いがします。 この花が咲き出したら、そろそろ入梅です。
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好い匂い【香】 [仏教語大辞典;仏教事典]を参照。
かおり、香気に富んだ木片や樹皮から製したもので、インドでは体臭などを消すため、熱帯に多い香木から、香料をとり、身に塗ったり衣服や、室にたく風習が古来あります。 それらが仏教とともに、 仏を供養する方法として焼香・塗香を五種・十種供養などの中に数え、香華(こうげ)とし、花とともに仏に、供養する代表的なものとされて来ました。 原料の香木の種類から栴檀香・沈香[じんこう]・龍脳香・伽羅[きゃら]・安息香、サフランの花を圧してつくる鬱金香[うつこんこう] などがあり、使用法から塗香に用いる香。水・香油・香薬、焼香用の丸香・散香・抹香・線香などがある。 戒香・聞香・施香などと称し、仏殿を香室・香殿などという。
中国から日本に仏教が伝えられた際、香りは仏教儀式に、必要不可欠なものとして伝えられました。 私たちの日常生活のなかで、もっとも身近に感じる仏教の香りとして、普段仏壇やお葬式の際にあげられる線香があるがあります。この焼香という習慣は、このときに伝えられたと考えられる。現在使われている線香の香りは、一部合成香料になりましたが、ほとんど当時と同じ原料が使われている。 火葬の習慣は仏教発祥の地であるインドでおこり、異臭を消すために白檀などが使われ、死者を香気とともに来世に送ったといわれているものです。 西遊記のなかで、三蔵法師が目指す旅はガンダーラ。「ガンダ」とは香りの一種であり、そこから転じて、サンスクリット語で、「香が焚かれた」を意味するようになる。唐の時代には、ガンダーラを「香林国」とも書かれたそうです。 仏教と香りは密接な関係にあります。
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