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■ 43)『有相無相』;『有象無象』の事…。≪境内の花≫その33・ガマズミ:2010.5.1

スイカズラ科の落葉低木。 花は初夏多数集まって開き、特有のにおいを出すため、多くの虫が集まる。果実は球形。赤く熟し(変種で黄色も有る)甘酸っぱいが食べられるます。枝は折れにくいため道具類の柄(え)とする。ガマは鎌(かま)で、ズミは酸っぱい実の意味であるとするようです。丘や山地に生え。北海道から九州・さらに朝鮮・中国に分布する。花や実が美しく、観賞用に植えられる。樹皮を鎮静剤とし、葉を茶とする地方もある。薬効アリ。(実を焼酎につけて)
以上植物図鑑参照。
(写真クリックで拡大)
参拝者から「アジサイですか?」と、よく聞かれます。一見よく似ています!が、紫陽花よりかなり早く咲き出します。
境内のは、秋の実は赤です。(変種に黄色も有る) 実に小鳥がよく集まります。まねて食べると酸っぱく渋みがあります!
紅珊瑚のように綺麗な鮮やかな実で、ポリフェノールが多く含まれて、身体にいいそうです。
実が生っている時期も、花と同じぐらい綺麗です。 
花は小花が寄り集って、紫陽花のように咲く。(その小さい花々 全てに実が生ります)秋の紅葉も綺麗です。

当に「アジサイで有りや無しや!?」と人は問います。
「(有相・無相)有りや無しや!?」は、
古代インドでは、「物質には実体が有るか無いか?」なぞと、いろいろその命題をめぐって、「有相・無相」の論争が展開されました。それで、「有耶(ありや)?・無耶(なしや)?」と盛んに議論したのです。
そんな論争の中で生まれた言葉です。

それで、以下。

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「*1.有象無象(うぞうむぞう)」は、仏教用語の『有相(うそう)*2.無相(むそう)』から転訛した言葉です。『宇宙にある有形・無形の一切の物。森羅万象の事。
用例;「―を引き連れて」・『―の集まり』
*1.「有象無象」は世の中にいくらでもいる種々雑多な、つまらない(*3.やから・人間)を意味する。
*3.【親=族】(うから) 《上代は「うがら」》血縁の人々の総称。血族。しんぞく。「―やから」


▽*2.無相(むそう)
形やすがたのないこと。特定の相をもたない事。物事には固定的なすがた、実体的なすがたというものがないという意。有相はその反対。


*1.もとは仏教用語。
以下サーチ【search】しました。
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「責任が何処にあるのか、うやむやになる」という「うやむや」は、いいかげんなこと、曖昧なことなどを意味します。また、「有無を言わせない」とは、「つべこべ言うな」・「いやおうなし」にという意味で使われています。
仏教では有象無象は、有相無相とも書き、有形無形の一切のもの。森羅万象をいうのです。
有象無象≒有相無相。漢字の表記は、「有相無相」の方が「有象無象」より先なのです。
その「有相無相」の言葉の起こりは、
古代インドでは、「物質には実体が有るか無いか?」なぞと、いろいろその命題をめぐって、「有相・無相」の論争が展開されました。それで、「有耶(ありや)?・無耶(なしや)?」と盛んに議論したのです。
そんな論争の中で生まれた言葉です。
これに対して、お釈迦さの答えは、有に固執する常見も、無に固執する断見も、ともに偏見だとして、真ん中を説かれました。所謂中道なのです。
「中道」であると教えられました。 その事から「有無を言わせない」とも変化します。


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以下この項と無関係ですが、 
≪夢と現(うつつ):過去と今≫を対比させて、それらが同じようだと西行が詠っているもの。

「いつのよに
  長きねぶりの夢さめて
    おどろくことの
      あらんとすらむ」
(いつの世になったら、夢からさめて、悟りがひらけることが、あるのだろうか!)
(いつのよ)の(よ)は(いつの世)と(いつの夜)で掛詞。
夜みる夢は、この世での迷い煩悩を暗示。(長きねぶり)とは、いつまでも、迷いから覚めない状態をいう。

「世の中を
  夢と見る見る
    はかなくも
   なほおどろかぬ
       わが心かな」
(この現世は夢のように、はかないものだとは知りつつも、それでもまだ目がさめず
悟りに至らない心よ!)

「亡き人も
   あるを思ふも
      世の中は
    ねぶりのうちの
        夢とこそみれ」


(亡き人を思うにつけ、現に生きている人を思うにつけ、この世の中は眠りのうちに見る夢のように、はかないものよ!)


「来しかたの
   見しよの夢に
      かはらねば
     今もうつつの心地やはする」
「見し世」と「身し世」は掛詞。
(これまで見てきた世の中も、過ぎ去った夜の夢と変わらない。今こうしているのも、現実なんていう気がしない!)

 ・・・只今書き込み中・・・