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■ 41)≪境内の花≫その31・境内一隅の蒲公英(タンポポ):落語の中の西行とタンポポ〓鼓の音→タンタンポポ⇒タンポポ2010.4.2

境内片隅のタンポポ。 漢字は「蒲公英」と書きます。
(黄色い花と 白い綿毛)が一般的;でも花は白もあります。

(画はクリックで拡大)の時更にクリックで拡大。
 

子供の頃から、「黄色い花と、白い丸い綿毛」は誰もが知っていて、
誰もが白い綿毛を吹いて、遊んだこともあるよ!(現在の子は、知らないのが大勢いるかも!?)
タンポポの周囲にある石は比重が重たい綺麗な石です。若い頃に筋川の浜からバイクの荷台に載せてハンドルをふらふらさせながら運んで庭造りしたものです。

タンポポをサーチ【search】して見ました。 
タンポポの葉や根は食べられます。 
てんぷらにしたり、若葉はサラダ。おしたしにしたり、ちょっと苦みがあるところがいいのだそうです。(薬効もあります)
根はゴボウ状(生薬)、また根はコーヒーの代用になるそうですよ!根を干してフライパンで炒り、コーヒーミルにかければ好いのだそうです。またタンポポ茶も出来るようです。
その事を試して食したことは未だ有りません。

タンポポには、
日本タンポポと西洋タンポポがあります。
元々西洋タンポポは野菜として、輸入されたと言う経緯があるようです。日本では殆ど野菜として定着していませんよねェ〜!日本では山菜・野草扱い程度なのでは!それは日本では野菜の数が多いいからでしようか? 
現在では西洋タンポポの方が蔓延り、古来から有る日本タンポポが珍しくなって来ているということですし、加えて在来種と、西洋タンポポが交じり合って交雑して来ているそうです。 

セイヨウタンポポは、明治時代に札幌農学校にアメリカから、食用に輸入されたものが、繁殖力旺盛なところから、日本中に広まったと言われています。
西洋タンポポの群生している野原が有るそうです。 
白花タンポポもあります。当山奥の院前の広場には、白花タンポポだけが、かなり群生しています。不思議なのは、下の本坊の境内は、写真のように黄色蒲公英だけど、上の奥の院広場の方は黄・白混色しています。

=タンポポの牛蒡状の根っこは、驚くほどしっかりしており、 
1m以上あるものもあるそうですよ!=

「金子みすずの詩」
     散ってすがれたたんぽぽの
     瓦のすきに だアまって


  春のくるまでかくれてる
  つよいその根は眼にみえぬ


     見えぬけれどもあるんだよ
     見えぬものでもあるんだよ
〓参照〓
掲示板;38)金子みすず:☆「星とタンポポ」☆: 「見えぬけれどもあるんだよ」「見えぬものでもあるんだよ」金子みすずの詩no2::境内の花 その5:奥の院境内「地湧蓮」の項目に、タンポポに関連したのをUPています。

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タンポポと西行にまつわる落語を見つけたので載せます。(西行が好きなので!)

その前に、 
「タンポポの語源とツヅミとの縁語」について以下、 サーチ【search】して見ました。

・つぼみの形がツヅミに似ているから名がついたと謂われます。 
・葉を含めた全体を上から見た形が、鼓面に似ているのでともいいます。
・またこの花を、上下に茎を絡み合わせると鼓のようになり、これを持って鼓を打つま ねをしながら、「タンタンポッポ〓(ツヅミの音)」と言って、子どもをあやしたこ とに始まったともいいますし、また鼓の音を「カンポコ」と歌ったという説もあるよ うです。それで別名;鼓草とも言います。
・種子の冠毛が丸く集まっているようすが 、
 「たんぽ」(綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていることから「たんぽ穂」と  名づけられ「たんぽぽ」になった。
漢字の「蒲公英」は漢名から。
 

起源が古い遊びの一つに、タンポポの茎を折って両端を少し割り、それを水に入れるとその割った部分が丸く反り返るのを、鼓に見たてて遊んだと言う。
古くは「 ふちな 」とか、「 たな 」と呼ばれていたようですよ!

鼓の出す音色には大きく分けて、甲の音「タ」というのと、「ポン」という乙の音の2種類があり「タンポポ」というのは、この鼓の音からきている。俗称は「鼓草」民俗学者の柳田国男によれば、ツヅミのことをを指す幼児語が、この「タンポポ」であったとしています。演奏された鼓の特徴的な音を言葉で、巧みに音写してできた幼児語だったのでしよう!
このことを知っていましたか!?

〓以下落語の話=落語の中の西行〓
西行が旅の途中であばらやに宿をとり、近くの滝を、
     『伝え聞く鼓ヶ滝へ来てみれば
                沢辺に咲きし
                  たんぽぽの花』
と詠んだ。すると爺さんが、鼓とたんぽぽは(タンポポの名前の起源からの縁語)なので「伝え聞く」よりも「音に聞く」の方が良いと手直しをする。続いて婆さんが「来てみれば」を同じ理由で「打ち見れば」に、さらに孫娘が「沢辺」を鼓の皮に掛けて「川辺」に直す。
  『音に聞く鼓ヶ滝を打ちみれば川辺に咲きしたんぽぽの花』
という秀句に生まれ変わった。 
西行がハッと気がつくと これが夢であった 
そのことから、さては和歌三神の(住吉大明神・人丸大明神・玉津島明神)が自分の慢心を戒めたのであろうと考え、更に修行に励むのだった』と言う落語があるそうです。

西行のことはコンテンツ(掲示板)の中に・・・【掲示板:50)天空≒「中秋の月輪(がちりん)」 に輝く関門海峡 :海峡ゆめタワーが見える風景(その18)*【月輪観】*月を詠み西方浄土へ行く人・それは西行法師*月は悟りの象徴*西行に憧れた晋作≒その名は東行】としてアップしています。

【たんぽぽ時代】坂村真民 詩

たんぼぽのうたがうたわれ たんぽぽのうたがひろがり やがてたんぽぽの時代が やってくるでしょう
たんぽぽは幸せを与える花 神のことばを伝える花 ふまれても不幸を言わず どろまみれになっても たちあがり 根強く生きて 太陽のような花をつけ
不幸な人があれば 飛んでいって慰め さびしがっている病人があれば その窓の下に根をおろして 話し相手になってやり 地球のいたるところに咲く
世界の花 友よ
たんぽぽの花を胸につけ 新しい時代をひらいてゆこう しんの平和がくるように