【 山門の右にあるミニ鐘楼を一撞して、・・♪・♪・♪・・♪・・ お参り下さい。 】
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次に、 【 山門の左の直径85センチもの大きな鐃(にょう/ドラ)『仏様のみ心をふるわす仏具』を一打して・♪・♪・・♪・・・♪・・ 諸仏にご挨拶して境内に!! 】
仏教で言う鐃(にょう)とはドラのことです。 鐃とは辞書によると、広義には中国・朝鮮・日本の青銅製打楽器の総称:鉦・銅鑼・鈴・?等を指して言うとあります。 所謂、洋楽のパーカッションの仲間になる楽器なのでしょう?
銅鑼は古代のジャワやスマトラなど、南方の楽器が発祥とされ、その後中国に伝わり、宗教儀式に用いられようになり、朝鮮半島を経由して伝来し、仏教に取り入れられ、その後茶道にも取り入れられております。
仏教に取り入れられて、鐃?(にょうはち:鐃と?がセット)となり、楽器のように各法要に取り入れられております。
鐃[ニョウ]と?[ハチ]はセットですから、本来鐃と?は別物です。しかし辞書によっては鐃?(ニョウハチ)の2字で?と、同じ意味にもなるように解説しているものもあります。 それで調べた結果以下です。 (以下数種の資料を総合して) 『・・・鐃?と?の形と構造はよく似でいるが違いもある。それらはみんな銅製の円形のもので、中心部に泡のように盛り上がったものがあり、一組は二枚からなり、演奏の際 二枚がぶつかり合うようにして音を出すのである。形と構造においては、鐃?と?の中心部の盛り上がった部分の大きさが異なり、鐃?の盛り上がった部分は小さく、?のそれは大きい。音質においては鐃?の音はかなり高らかで、長く響く?の音はかなり厚みがありそれほど長くは響かない。音の高さは大体同じ大きさの鐃?と?の音を比べるならば、?の音の方がかなり高い。明・清の時代以来、民間ではやってきた十番鑼鼓曲は、楽器の組み合わせにおいて、往々にして鐃?と?のそれぞれの長所を、十分に生かして豊かな音響効果を作ることにしている・・・。』等、これでは誰もがかなり混同してしまいます。
鐃?「ニョウハチ」と言うのを「ミョウハチ」と言う、お若い僧侶もおられます。 葬儀社のお方はそれに習って「ミョウハチ」と言われます。下関辺りではどの葬儀会館・葬儀社でもそう言われます。 当地区は真宗寺院(鐃?を使わない宗旨)が多いい所なので、そうなるのかもしれません しかし考えてみれば、妙?(みょうはち)という漢字を当てれば、「言い得て妙」なのかも!? 難しければただ単に?(ハチ)だけでいいのです。
他県から私が6年前に帰関した時から、この読みの間違いをそのつど指摘して来ましたが一度間違いが広まると、もう直しようがありません。
?とは西洋楽器のシンバルのようなもの。
鐃はへそとも言う凸がある物。ない物は皆銅鑼です
お葬式の時。 チン(印金)ドン(銅鑼)ジャン(?) チン・ドン・ジャン・・♪・チン・ドン・ジャン・・♪・・・チン・ドン・ジャン・♪・・と三回(三通三下)繰り返す せめ鉢(半鐘の三通三下のように)をします。
・・・『余話』(以下数種の資料を総合して)・・・
ゴングだの、タムタム(tam−tam)だの 銅鑼(どら):鐃(にょう)だのと、いろんな呼び名のあるこの楽器。一体どう違うのか 調べてみました。
♪ゴング(gong)・・・東南アジア・ジヤワ系 真中に突起がある。(事が多い) ♪タムタム(tam−tam)・・・中国系・突起がない。 ♪銅鑼(どら)・・・ゴングとタムタム両方ひっくるめて、日本での呼び名だそうです。
「へそ」と呼ばれる突起部のある凸型(茶道用?)は、統一感の有る澄んだ音を響かせ 無いものは音同士がぶつかり合う和音を出すんだそうです。 山門のは凸がありません。船出の時のような銅鑼です。
当山は通称、 ひより山さんとも、日和山大師とも、日和山八十八ヶ所霊場巡りのお寺とも言われております。境内に、ミニ八十八ヵ所霊場・奥の院が在るからです。
市街地の中にあるので、昨今普段は無用心ですから、 本堂・蘇鉄のある本玄関・護摩堂・奥の院は施錠しています。 玄関・庫裏・本堂内あちこちで警報が鳴ります。寺内に用心用に、よく鳴く犬がおります。お許し下さい。 地蔵堂・粟島堂は普段開いています。 自坊(庫裏)に御用のある時は、南玄関(海峡側)からお声をかけお入り下さい。
八十八ヵ所には何時でも巡れますが、奥の院はご縁日の毎月21日しか開けていません。
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