(画は【 click !】で拡大表示)
梅雨の中頃〜終わりに、径6cm前後の純白の花を咲かせます。花は甘い芳香があり、花びらは肉厚で、時間の経過とともに日焼けしたように黄色っぽくなります。匂いは朝夕が特に香ります。 夕暮れ特にはより白さが薄明かりに浮かび上がり、白い花と香りが際立ち、妖しいほど妖艶さが漂います。早や風呂の浴衣の趣でしょうか!?。 基本種は花の基部が筒状で、先が裂けて6枚の花びらなる一重咲きで、花色は白のみですが、これも日がたつと黄色っぽくなります。 この境内の花は、アメリカで品種改良された八重咲き種です。蕾はドリル状(スパイラル)。だから回転するように開くのかも…!。 一重咲きは花後に果実ができ、実は熟すとオレンジ色になります。果実は楕円形で頂点に萼がツノのように残ります。乾燥させたものを使ってタクアン等、食品をを黄色く染める着色料にします。スパイスの類としてスーパーでも普通に見かけます。中国ではこの果実を生薬の「山梔子(シャンチーツー)」と言うそうで、古くから消炎や鎮静の薬として用いてきました。 八重咲きは雄しべがないので、果実は出来ません。ごくまれに実が成るようです。 この枝の葉には芳香に誘われて大きな芋虫が付きます。(オオスカシバの幼虫)虫が大きいから、あっという間に葉が食い尽くされます。 一重咲きのクチナシの実を完熟した果実を、11月ころに霜が下りた後で採取し、数珠つなぎにして風通しのよいところで陰干しし、「山吹色のクチナシご飯(サフランライスを くちなしで代用した黄飯サフランのように(香りはありません)」や、寒餅をつく時、餅の彩りに使ったり、八重の花はそのまま梅干しの中に漬け込んで、食卓に乗せることが出来ます。昔、母がよくしてくれました。梅干しに直接漬け込んでもいいし、梅干し酢を取り出してから漬け込んでもいいです。肉厚の花弁に純白の花が魔法のように深紅によく染まりますから…。色目もいいし、食感もいいですよ!! 純白の花・クチナシご飯・クチナシ餅・梅酢クチナシの花は母の色…。 クチナシご飯は、 ・江戸時代、東海道宿場や道中休憩所での名物として売られていた「瀬戸の染飯」が起源とされます。くちなしは古くから疲労回復の薬効効果が高いとされ、旅人が好んで食したようです。「瀬戸の染飯」(せとのそめいい)といいます。 東海道に面した駿河国瀬戸の茶屋(現在の藤枝市内瀬戸、上青島辺り〜三島)で古くから売られていたもののようで、文献によると、古くは戦国時代・天文22年(1553年)の紀行文『参詣道中日記』 に 「せとのそめいゝ」 が登場しています。 「爰はたて場にてせとのそめいいの名物なれば/滑稽本・膝栗毛 」にもあります。 それはもち米を蒸した強飯(こわいい)を、くちなしの実で黄色に染めすりつぶした後、柏の葉に小判形などに薄くのばし乾かしたもの。 美しい見た目は小林一茶も「染飯や 我々しきが 青柏」という句を詠んでいるようです。 くちなしは漢方薬として疲労回復の薬とされ、それを使ってつくられた染飯は、足腰の疲れをとる食べ物として、また携帯食として旅人に評判になったそうです。 染飯はいろんな文献に出てくるほど、東海道の旅人に人気の道中食だったそうです。
・黄飯(おうはん、きめし)は、大分県臼杵市の郷土料理で、クチナシで色を付けた黄色い 飯。愛知県名古屋市を中心とした地域にも同名の料理があるが「きいはん」と読み、黒豆 がのっており、端午の節句にこれを食する。静岡県東伊豆町稲取にも同様の黄色い飯 がありこちらは「きめし」となっている。薄い塩味で、ひな祭りの際に食べる。 作り方[編集] . 黄飯に添えられる「かやく」. 乾燥したクチナシの実に刻み目を付けて水につけ、黄色く 染まった水で炊いた米を炊く。
------------------------------ 黄色いライスと言われているのが、ターメリックライスとサフランライスです。どちらも同じような黄色いご飯ですが、ターメリックライスとサフランライスは、どのように違うのでしょうか? ターメリックは、ショウガ科であるウコンの地下茎を乾燥させたもので、土のような独特の香りとほろ苦い風味が特徴です。カレー粉の主原料として使われる他、豆料理やドレッシングにも用いられます。一方、サフランは、クロッカスの仲間である紫色の花のめしべを乾燥させたものです。味はありませんが香りが高く、ブイヤベースやパエリアには欠かせない香辛料で、魚介系の料理に使われることが多いです。ひとつの花からごくわずかな量しか採れないことと、ひとつひとつ手摘みされるために高価です。クチナシの実やターメリックは、サフランに比べてお手頃な価格で手に入るので、サフランの代用として色付けに使われることも多く、安価でお財布にやさしい香辛料なのです。味に癖もなく、きれいな黄色になるターメリックライスやクチナシご飯は、カレーにはもちろん、ハヤシライスやビーフストロガノフ、ドリアなどにもぴったり! 幅広い料理に合わせることができます。 サフランはお馴染みの存在でありながら他の香辛料に比べ、非常に高価な香辛料でも知られています。それは利用部分であるめしべが1本につき3本しか存在していない事が原因です。更にたった1gのサフランを作り出すには300本もの花が必要なのです。だからこそあんなにも高価なのですね。生薬名や和名は「番紅花(ばんこうか)」と呼ばれています。 ------------------------------
以下サーチ【search】 ↓・↓・↓・↓・↓ 仏教経典・維摩経の中に、 「蔔林中不嗅餘香(せんぷくりんちゅう よこうをかがず)」という言葉があります。 クチナシの別名は、センプク(葡) です。 蔔の花の強い香りが他の香りを打ち消すところから、一旦山門をくぐれば俗界の煩悩も打ち消され、清浄な気持ちになり身も心も洗われる思いであるという意味だそうです。 蔔(クチナシ)の花の香りは強く、そのクチナシが沢山ある場所では、 他の香りを打ち消してしまう…ということを言っています。 この場合、 クチナシのいい香りは 良いことをする僧のことをイメージした比喩で、 仏門に入ったら、今まで 世俗でついた悪臭;煩悩などは 打ち消されて、身も心も清らかになる…。という意味のようです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 サフランと同じ水溶性の色素なので、乾燥した果実を二つに割って水に浸すか、熱湯に煎じると濃黄色液が得られます。この色で着色します。 写経された古い仏教経典などに黄色いのがあります。 それはクチナシの実から抽出した天然色素色で、染紙しているからです。 これは防虫効果や、防腐効果があるから紙をクチナシの実の色で黄色く染色したのです。
クチナシの名の謂われ、 以下サーチ【search】 ↓・↓・↓・↓・↓ 防虫効果や防腐効果があることから、朽ちないようにする薬の実(朽ち無し=クチナシ)と云われだしたという説。
以下サーチ【search】 ↓・↓・↓・↓・↓ クチナシは「朽ち無し」すなわち永遠の霊魂が転生する輪廻の象徴とされ、花の美しさによって前世の罪業が洗い清められることを願って死者の墓前に供える風習もあるとか…。死人(口無し=クチナシ=死人)非業の死を遂げた者の霊魂を慰めるため、クチナシ(梔子)の花を手向けるという古来中国では、そんな風習があったようです。 その願いが叶った者の霊魂は一度、鷽(ウソ、かつて嘘ばかり吐いていたので神から嘴を取り上げられた伝承=「嘴無し・くちなし」に基づく)に乗り移って、後7年で生まれ変わって人間の母胎に宿ると言われる。毎年「母親の記念日」とされる6月7日に生まれた子供は、祝福を受けた聖なる子として「出家させれば九族ことごとく繁栄する」と言われ、世界的に名を知られた徳の高い僧侶には6月7日生まれが多いのはそのためだそうです。 以下サーチ【search】 ↓・↓・↓・↓・↓ 和歌ではもっぱら、花の色でも香りでもなく、「くちなし色」に「口無し」の意味を含ませた掛詞として詠まれたのが、 山吹の花色衣主(ぬし)や誰問へどこたへずくちなしにして 『古今集』素性法師 (山吹色のこの衣は誰の衣?と問うても誰も答えない。「くちなし=口無し」で染めてあるから?) 意;「くちなしで染めると山吹の花のような色になるからです。しかし、「口無し」だから問うても答えない。」
上方落語に「ちりとてちん」があるが、クチナシを題材とした滑稽話が、落語猿丸太夫に出てくる。
『自分は、「今芭蕉」だと言って大法螺を吹いた揚句、知ったかぶりでクチナシを詠んだ俳句が、「くちなしや鼻から下がすぐに顎」』というものです。 以下サーチ【search】 ↓・↓・↓・↓・↓ 調べてみると、「くちなし」は果実が熟しても割れないので「口無し」というそうです。 クチナシの果実は山梔子(サンシシ)とも呼ばれます。 山梔子とは梔子(クチナシ)の果実.果実が熟しても開裂せず口を開かないので「口無し」になった等の説があり、中国・台湾・日本の西南部に分布、庭木や切花用としても栽培される常緑低木であり、飛鳥時代から黄色染料として布地の染色に用いられたり、無害なことから飯や餅に入れられたり、きんとん・たくあん漬け・クワイなどの着色料の他、木工具の染色にも使われたりした。また、将棋盤や碁盤の脚は、クチナシを模っており、勝負には第三者による口出しは無用という意味があるといいます。
くちなしの白い花の色と白さと、その芳香を中心主題にした句に、 薄月夜花くちなしの匂いけり 正岡子規 くちなしの夕となればまた白く 山口青邨 夏ちかく君見むきはにわづらひて小床に嗅げるくちなしの花 与謝野晶子 たましひのよろこびのごと宵闇の庭にくちなしの花暮れのこる 上田三四二 ちなみに、樋口一葉はくちなしについてこんな歌を詠んでいます。 誰もかくあらまほしけれこの花のいはぬにひとのなほもめづらん (人は誰もこのようにありたいものだ。この花(くちなしの花)は何も言わないのに人々が誉めたたえる。) おもふ事いはねば知らじ口なしの花のいろよきもとのこゝろも (心に思うことを口に出さなければ誰も知るまい。くちなしの花のように美しい本当の心も。) そして二首とも、『古今集』の歌と同様、「くちなし」に「口無し=云わぬ」の意味が掛っています。 ・・‥‥…━━━:・:━━━…‥‥:━━━…‥‥:━━━…‥‥: 以下サーチ【search】 ↓・↓・↓・↓・↓ クチナシの名前の由来は諸説あります。 ・果実が熟しても裂けたりはじけたりしないので、口が無い「口無」 ・果実の頂点に残る萼を鳥のくちばし、果実自体を梨に見立てて、口のある梨「口梨」 などです。本などでは「口無」の説がよく使われています。 属名のガーデニアはアメリカの植物学者ガーデンの名にちなむ。
:━━━…‥‥:━━━…‥‥:━━━…‥‥:
外孫娘との問答筆録(外孫だから数は少ないけれど…) @「おじいちゃんと一緒に風呂に入ろうか?」 3歳の外孫娘、 「ダメ!、一人でゆっくり入りなさい。」
A その孫娘も、はや来年学校入学予定。 「お爺ちゃんが○○ちゃんにランドセルを買うてやろうなー…」と言っていたら、 「おじいちゃんは○○ちゃんがきっと好きなんよね〜。」と、可愛いいことを親に言っていました。
:━━━…‥‥:━━━…‥‥:━━━…‥‥:
|