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・・‥‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥‥・・ 【 当山の〓仏画・小仏像・絵画・什物等〓は、全て境内外(寺外)に保管、保存しております。】 ・・‥‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥‥・・
右側の*1.水瓶(すいびょう)は金銅製。 水瓶は仏教において、*2.閼伽(あか)水・(浄水)を入れる瓶(びん)で、*3.比丘(びく)が持たなければならない、18種類の持ち物のひとつとされます。サンスクリット語の「グンディ」の訳で、軍持(ぐんじ)と音訳され、特に仏像のうち、観音菩薩などの、*4.持物(じもつ・じぶつ)とされます。
┏━━━━━━━[*1.水瓶(すいびょう)とは…、━━━━━━━┓
水瓶は仏教において、*2.閼伽(あか)水・(浄水)を入れる瓶(びん)で、*3.比丘(びく)が持たなければならない、18種類の持ち物のひとつとされます。サンスクリット語の「グンディ」の訳で、軍持(ぐんじ)と音訳され、特に仏像のうち、観音菩薩などの、*4.持物(じもつ・じぶつ)とされます。多くはペルシャ風の水瓶。 長い首と下にふくらむ胴に、把手を取り付けた器形は、ササン朝ペルシャに源流をもち、一般に「胡瓶(こへい)」と呼ばれるようです。 ・・‥‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥‥・・ 水を入れるものを水瓶、花を生けるものを、華瓶・花瓶(けびょう:カビン)といいます。
観音菩薩のうちには、 ・水瓶だけを持つものと、 ・華瓶・花瓶(けびょう:カビン)を持つもの、 ・蓮華だけを持つもの、 ・華瓶に蓮華を挿して持つ、観音とがあります。 ・他には持物として柳を持つ、楊柳観音とがあります。 仏教の言葉に『潟瓶』と言うのがあります。『潟』とはそそぐ:高いほうから低い方へ水をうつすこと。 仏教用語の潟瓶(しゃびょう≒瓶にそそぐ)は口伝と同じ。 瓶の水を他の瓶に移しいれるのにたとえる事。瓶から瓶にそそぐように、仏法の奥義を遺漏なく、師僧から弟子に、確実に皆伝すると言う意味。それを潟瓶相承(しゃびょうそうじょう)と言います。
口伝(くでん)と言う、仏教用語があります。 仏教音楽の声明も、口伝で師僧から弟子に伝えられます。師僧の口から口へ、瓶から瓶に潟すように伝えること、潟瓶と同じ意味です。
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水瓶を持った画で、教科書にも載っている有名なが、下関長府出身・加納芳崖の「慈母観音」です。この絵は、「右手に慈悲のまなざしで、水瓶を持ち、<浄水・霊水>を落としており、それによって、人間の赤ちゃんのように、母体から善財童子の命が与えられ、地上に降りていくような図です。。それは善財童子が生を受ける瞬間です。 観音様を振り返り、見上げる赤ちゃんのような微笑み。まるで、日本近代絵画の幕開けを示しているかのようだといわれています。これは芳崖の独創と言われているものです。フェノロサが絶賛した明治期の最高傑作で、最も有名な絵です。」
┏━━━━━━━━━[*2.閼伽(あか)とは…、━━━━━━━━━┓
閼伽とは、サンスクリット語アルギャの音写です。阿伽、遏伽(あつか)とも書きます。原語の意味は、価値ある物を意味します。最初はお供物を指しましたが、後にお供物を盛る容器も閼伽と呼ぶようになります。 そして、インドでは仏様や神様にお供え物をする時、水は必ず供えられるので、特にお供え用の水を、閼伽または閼伽水と呼ぶようになりました。 ところでこの「アカ(閼伽)」が、「アカの他人」の語源だという説もある。その場合は「水のように冷たい」・「水のように流れ去る」他人の関係というわけです。この説は俗説として否定されることが多いようです。「閼伽水」が「若水」という言われ方に関連ししているといわれます? ┗━━━━━━━━━━━*━━━━━━━━━━━━┛ *3.比丘(びく)が持たなければならない水瓶には、飲用水を入れる浄瓶と、厠に用いる蝕瓶とがあります。水瓶(すいびょう)転じて、花瓶などの瓶(かめ)をいう事もあります。水瓶には金銅製・陶器製もあり、形も色々です。 菩薩の中で、特に観音菩薩は、手に水瓶・蓮華を持っています。 この画の水瓶は、実際の観音像の、4.持物ではなくて、寺院の儀式用「*.4什物(じゅうもつ」だったとのだと思います…?。 ┏━━━━[*4.什物(じゅうもつ)とは……、]━━━━┓
「什物(じゅうもつ)」は、寺院周りの備品のことをさします。
┏━━━━━━━[*3.比丘(びく)とは……、]━━━━━━━┓
僧侶のことですが、本来は「男性の出家者(比丘)・女性の出家者(比丘尼) 」の集団のことを言います。サンスクリット語ではサンガ(saṃgha) であり、それを音写したのが「僧伽」です。今日では個人を、「僧」と呼びますが、原義として、僧とは具足戒を受け、これを守る出家修行者たちの集団をいいます。
┏━━━━━━━[*4.持物とは……、]━━━━━━━┓
「持物(じもつ・じぶつ)」は、仏像によって様々なものがあります。、それぞれに意味があり、持物により、仏像の種類を見分けるキーポイントにもなります。水瓶。蓮華は観音菩薩の持ち物です。仏像が手に持っているもので、薬師の薬壺(やっこ)、観音の水瓶・蓮華、明王の金剛杵(こんごうしょう)のように、その仏のはたらきをしめす標織(ひょうじ)。即ち*5.三昧耶形(さんまやぎょう)。
┏━━━━━━━[*5.三昧耶形(さんまやぎょう)とは……、]━━━━━━━┓
三昧耶形 (さんまやぎょう/さまやぎょう)とは、密教(真言宗)に於いて、仏を表す象徴物の事。三形 (さんぎょう)とも略称する。 三昧耶とはサンスクリットで「約束」、「契約」などを意味するサマヤから転じた言葉で、どの仏をどの象徴物で表すかが、経典によって予め、「取り決められている」事に由来する。 それは、 伝統的には如来や菩薩などの仏の本誓、即ち衆生を救済するために起こした誓願を、示したものと定義されています。 多くの場合、各仏の持物が、そのままその仏を象徴する三昧耶形となる。 例えば不動明王なら利剣(倶利伽羅剣)、聖観音なら水瓶・蓮華、虚空蔵菩薩なら如意宝珠など。 また、通常持物を持たない、如来の場合は、特別の象徴物が、三昧耶形とされる場合もある。(大日如来が宝塔など)、印相を以て、三昧耶形とする場合もあります。 観音菩薩の持物としての水瓶(すいびょう)は、如意瓶(にょいびん)とも云って、功徳水をいくら使ってもなくならないと謂います。
僧侶の水瓶には、修行とか、儀式に使う清浄な水が入っていますが,観音様の水瓶に入っているのは、汚れを払う霊水です。 また、観音菩薩の持物には、この水瓶(如意瓶)の他に、蓮華があり、更に蓮華には、開いたもの(開蓮華)と、つぼみのもの(未敷蓮華:みふれんげ )の2種類があり,特に(未敷蓮華)は、煩悩に汚されていない、清らかさを示すものです。 ・・‥‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥‥・・
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〓★……この画の水瓶は、良質な造りで、秀麗な姿の水瓶(青銅鍍金)。時代は室町期あたりでは…!?と思うのですが?・?・?。……よく判りません!〓 ………………………… ☆……獅子座の上の如来像は、陶磁器製で、肌も純白で、衣紋柄も綺麗で精緻です。獅子座は木彫り……△〓
┗━━━━━━━━━━━☆━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━如来と菩薩の違い……、━━━━━━━━━━┓ 例、釈迦如来・薬師如来…、⇔観音菩薩・地蔵菩薩…等、
一言で言えば、如来様は悟りを得られた方で、菩薩様は修行中の方です。 しかし、既に悟りを得られていて、如来の位にある仏が、菩薩にとどまっていられる場合もあります。 以下「鍍金:メツキ」のことを、サーチ【search】しました。 ▽↓▽↓▽↓▽↓▽↓▽↓▽↓▽↓▽↓▽↓▽
昔の鍍金(滅金・メッキ)とは…、メッキとは何か? 金属または非金属の表面に、金属の薄い皮膜をかぶせる技術を「メッキ」と呼びます。
「メッキ」は日本語であって、「滅金」「鉱金」「鍍金」「電気鍍金」と変化してきたといわれています。現在「メッキ」には、電気メッキ、無電解メッキ、溶融メッキ、真空蒸着、置換メッキ等があり、その中で電気メッキが、もっとも用途が広いと言われます。 日本語では、 《古代の仏像に、金メッキをするのに、用いた金のアマルガムを、滅金と呼んだところから、メッキという》 それは、「メッキ」の語源は、「滅金」(めっきん)だからそうです。 「滅金」は、朝鮮や中国から伝わった「メッキ」の技術で、その方法は、金を水銀に溶かした金アマルガムを仏像などの表面に 塗布し、加熱することによって、水銀を蒸発させて、金塗膜のみを残すという 焼着法(金アマルガム)です。 「滅金」の意味は、 塗着の過程で、あたかも金が、水銀の中に消滅してしまうかのようだったため、 この焼着法が、滅金と呼ばれました。 水銀に金を入れると、アマルガムとなって溶けて、消滅する現象から生まれたことによる和製漢語。(アマルガムとは、水銀と他の金属との合金の総称のこと。) 東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)を鍍金するのに、水銀と金の合金(金アマルガム)を使用したのが有名です。 日本のメッキの歴史は、 (AD 500〜600年)頃からが国産らしく、馬具、刀剣類に金メッキされ、仏像では飛鳥寺大仏が最古と云われています。
この頃のメッキ方法は「水銀アマルガムメッキ」と云われ、金アマルガムを水銀に溶融し、 加熱させると水銀だけが蒸発し、青銅製の表面に金膜が付着するという手法だったようです。 たぶん、水銀蒸気による中毒患者が多数出たことでしょう。
文献に登場する順番では、鋪金 → 塗金 → 鍍金 → 滅金(これが1600年頃) 「メッキ(めっき)」の語源は、「滅金(めっきん)」が変化したとのことです。
カタカナで書く「メッキ」は、1600年頃の宣教師翻訳書に記載されているとか。 最近の用語に思えたのですが、この頃から使われていたんですね。 「メッキ」は、 金属または非金属の表面を、他の金属の薄膜で覆うこと。また、そのようにしたもの。目的は防食・装飾などのために行い、その方法には、電気鍍金・溶融鍍金・蒸着鍍金などがあります 狭義では昔のような金めっきを、「鍍金」と呼ぶことがあります。 しかし現在では、そんな水銀を使う、健康に悪い方法の鍍金は、行われていません。
鋪金・塗金(ときん)・鍍金(ときん)・滅金(めっき・メッキ)。「金で―する」「銀でーする」
文献に登場する順番では、鋪金 → 塗金 → 鍍金 → 滅金(これが1600年頃) 「メッキ(めっき)」の語源は、「滅金(めっきん)」が変化したとのことです。
カタカナで書く「メッキ」は、1600年頃の宣教師翻訳書に記載されているとか。 最近の用語に思えたのですが、この頃から使われていたんですね!
・鋪金と呼ぶ例。 薬師寺東搭の銘にある 薬師寺は天武8(680)年天武天皇が皇后の病気平癒のために創建した
・塗金と呼ぶ例。 続日本紀に奈良の大仏に関する記述に現われる。 続日本紀は文武天皇から桓武天皇までの奈良時代を取り扱った正史。797年成立 扶桑略記に東大寺の大仏に関する記述に現われる。 扶桑略記は平安時代(794〜1185)後期の僧皇円が編纂した史書。
・鍍金と呼ぶ例。 延暦僧録に奈良の大仏に関する記述に、現われたのが初出である。 同時に金めっきの材料を、滅金と呼ぶ。 延暦僧録の成立は明らかでないが、延暦年間は782〜806年。 その時の発音は不明。
・滅金と呼ぶ例。 慶長節用集(慶長2年:1597年出版)にも見られる。 滅金とは金を水銀に溶かしたとき、金の姿がなくなってしまうのでそういった。 後にこれが変化して、めっきとなった(めっきん→めっき)。
・メッキと呼ぶ例。 1603年以前、 長崎キリシタン版の日葡辞書に見られる(日ポルトガル辞書)慶長8年(1603年)出版。
(鍍金:メッキ)とは……、 アマルガムで、水銀と他の金属(金・銀)との合金の総称です。
鍍金……〓金を用いて銅に焼き付け、メッキをすること。焼き付けたものを金銅(こんどう)といい。また、銀を焼き付けることを、鍍銀といいます。〓……
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