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■ 57)≪境内の花≫・その48:【白ツバキ】2011.3.13

(画はクリックで拡大表示)
ツバキの語源は、葉っぱが厚く、艶のあることからついた言葉と言います。
艶葉木≒ツヤバキから来ているようです。
艶葉樹≒ツヤバキの(ヤ)を省いて→ツバキ。
薔薇と同じように、外国でも人気があり、改良された品種は、数百種もあるようです。西洋でも品種改良が盛んに行なわれています。
今では西洋ツバキとして分類されています。一寸寂しいのは、バラのように匂いがないことでしようか!?ツバキは赤が主体で、色が派手なので、鳥や虫を呼び寄せるために、香りがある必要がないので、香りがないのだという説があるそうです?ツバキ・サザンカの中で、南西諸島原産のヒメサザンカには香りが有るが、小輪であるため、他の種類と交配して、香りのある新品種作りが進められつつあります。
当山の境内に、香りがある南西諸島原産のヒメサザンカを植えています。まだ植えたばかりなので、小さな木です。匂いがよく小さな花が、鈴成りに付きます。
境内には他に、白・赤・絞り・ピンク・・・肥後椿系。色々なツバキが!

 ┏━━[赤い椿]→「白い椿」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

    :≪郵便局の椿≫:ーーーーーー<金子みすず>ーー

    あかい椿が咲いていた、郵便局がなつかしい。
    
    いつもすがって雲を見た、黒い御門がなつかしい。
     
    ちいさな白い前掛けに、あかい椿をひろっては、
    郵便さんに笑われた、いつかのあの日がなつかしい。
    
    あかい椿は伐られたし、黒い御門もこわされて、
    ペンキの匂うあたらしい、郵便局がたちました。

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印象に残る爽やかな詩ですね!
*⌒*⌒
詩の中の赤い椿は、きっとヤブ椿だと思います。。
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みすずが、
白い前掛けに、あかい椿を拾っていて、いつかの郵便屋さんに、微笑まれたあの日までは、≪(白い雲)と(黒い門):(白い前掛け)と(赤い椿):(赤い椿)と(黒い門)≫そのリズムと色の対比が、印象に残る古い郵便局でした。それは新しい郵便局が出来る以前の、懐かしい思い出。
新築の郵便局やその門は、どんなのが出来たのでしよう?
どんな色のペンキが、匂うのでしよう!?…それは白いペンキの匂い!?

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(【赤いみすずから、白いみすずへ、そんな白い乙女になりました。】)
赤い椿は伐られたし、新築なった郵便局は、ここに載せた挿画のように、みすずが乙女になったような、純白の椿のイメージ!に思えます。これを機に、みすずも、赤い椿から白い椿になったような、「子供から可憐な乙女」のイメージ!!
門も建物も、真っ白い郵便局になったのかも知れません!・ね?

それを機に穢れない白の気品に生まれ変わった「みすず」

*⌒*⌒*⌒
ペンキの匂うあたらしい郵便局は、
白い前掛けと、赤いツバキが似合った、子供のみすずから、可憐な乙女へ。清楚な純白のツバキが似合う、変身の時期。この詩でそんなイメージを懐きました!


※金子みすずは、下関の隣りの市、長門市生まれですが、誰にでも愛される多くの詩の創作は、下関でしています。本名、金子テル。
下関西之端町上山文英堂書店で働き始める。それは以下の理由のようです。
みすヾの父、金子庄之助は彼女が3歳の時に死んで、2歳下の弟の正祐が、叔母(母の妹)の婚家先に養子に遣られる。やがてその叔母も死ぬ。その後、叔父の家、上山文英堂書店に、みすずが16歳の時、みすずの母ミチが、みすずを連れて、後添えに入る。以後、生まれた湊町;長門市の事を思い出しながら、ペンネーム「みすず」で童謡を書き、投稿を始める。「童話」・「婦人倶楽部」・「婦人画報」・「金の星」などの雑誌に童謡が掲載され、西条八十より「若き童謡詩人の中の巨星」とまで賞賛される。
しかし短命で、享年26歳。


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以下、椿の事をサーチ【search】しました。
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・用途。材木、ツバキは生長すると樹高20mほどになる。日本のツバキの大木はほとんど伐採され、最後の供給地としては屋久島からも切り出されたが、現在では入手の難しい材である。

・大木は入手しにくいので建築用にはあまり使われない。木質は固く緻密、かつ均質で木目は余り目立たない、摩耗に強くて摩り減らない等の特徴から工芸品、細工もの等に使われる。

・代表的な用途は印材。近年は合成材料の判子が多くなったが、以前の木の判子は、殆どツバキが使われていた。

・木灰 昔の日本酒の醸造には木灰が必要で、ツバキの木灰が最高とされている。また、アルミニウムを多く含むことから、古くは染色用にも用いられた。

・木炭 [編集]ツバキの木炭は品質が高く、昔は大名の手焙りに使われた。

・椿油は、種子(実)を絞った油で、用途の広さは和製オリーブオイルとも言える。高級食用油、整髪料として使われるほか、古くは灯りなどの燃料油としてもよく使われた。ヤブツバキの種子から取る油は高価なため、同じくツバキ属の油茶などから搾った油もカメリア油の名で輸入されている。

・搾油で出る油粕は川上から流して、川魚、田螺、川えび等を殺すのに使われた。

・観賞花 ツバキの花は古来から日本人に愛され、京都の龍安寺には室町時代のツバキが残っている。他家受粉で結実するために変種が生じやすいことから、古くから品種改良が行われてきた。江戸時代には江戸の将軍や肥後、加賀などの大名、京都の公家などが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行し、たくさんの品種が作られた。

・茶道でも大変珍重されており、冬場の炉の季節は茶席が椿一色となることから「茶花の女王」の異名を持つ。

・また西洋に伝来すると、冬にでも常緑で日陰でも花を咲かせる性質が好まれ、大変な人気となり、西洋の美意識に基づいた豪華な花をつける品種が作られた。

・ 薬用 葉のエキスが止血薬になる。

・ツバキの原種と品種 ヤブツバキ 原種。分布は南西諸島から青森県夏泊半島まで分布している。これはツバキ属の自生地の北限である。西日本にはほぼ全域に分布しているが、東日本では温暖な地域に自生している。

・ユキツバキ(雪椿)
ユキツバキ、雄蕊の花糸が黄色ユキツバキの学名はCamellia japonica subsp. rusticana。上記のツバキ(ヤブツバキ)の豪雪地帯適応型変種で、ヤブツバキに比べ、枝がしなやか、花弁が水平に開く、等の特徴がある。花の変異が多く八重咲きの品種改良に大きく貢献した。別名サルイワツバキ。ヤブツバキとの交雑系統を「ユキバタツバキ」と呼ぶ。

・オトメツバキ
侘助(わびすけ)一般のツバキに比べて花は小型で、猪口咲きになるものが多い。葯が退化変形して花粉を生ぜず、また結実しにくい。なおヤブツバキの系統にも葯が退化変形して花粉を付けないものがあるが、これらは侘芯(わびしん)ツバキとしてワビスケとは区別される。 色は赤と白が主である。 油は採れない。毛虫がたかりやすい。

・匂いツバキ [編集]匂いのイメージのあまりないツバキ・サザンカの中で、南西諸島原産のヒメサザンカには香りが有るが、小輪であるため、他の種類と交配して新品種作りが進められている。現在入手可能な品種は、横浜の村田氏が作出した、港シリーズ(港の曙、港の春、港の桜)八王子の桐野秋豊氏が作出した高尾の香りなどがある。但しヤブツバキやユキツバキ系統にも香りをもつ個体もある(水吉など)。

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