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■ 1)冠婚葬祭とは・・・≪境内の花≫ その1・「阿字の里」の上の懸崖山桜:2008.4.17

【冠婚葬祭】の 【冠婚葬・】は説明は要りませんが、最後の『祭』とは神社のお祭とか、地方のお祭りのこととは違います。
祭とは先祖祀りのことを云います。
所謂、人生の通過儀礼の最後の、お祀りのことです。

【写真(桜の下)は、お墓がなくても、誰でも入れる当山境内に建立されている合祀墓:『阿字の里』:
右側には芋のような代々の先住墓(芋墓とも/坊搭墓とも言う)が在ります。その上は、下関近辺では一番広く立派だと思われる、近隣某家の累代墓。】

この『阿字の里』は、「無縁墓」ではありません。
お寺が責任を持ってお祀りする、あくまでもお寺との「有縁墓」です。
(画はクリックで拡大)

花は山桜、
後の崖からかぶさる様に懸崖となり、白っぽい花と、新芽のバランスが美しく、
秋の紅葉も綺麗ですよ!手前の生垣は紅カナメ(レッドロビン)。

<逝く空に桜の花があれば佳し>正岡子規

紅葉の写真はホームページ左のコンテンツ六番目『阿字の里』にあり、『阿字の里』についての詳細も載せております。

昔は代々の住職のお墓は、坊搭墓(芋墓とも言う:写真の右側の個々の芋のような墓)にして、それぞれ別個につくられていましたが、これからは住職・寺族を含めて、全てこのお墓に一緒に入ることにします 誰もが平等なのですから 無論ご希望があれば誰でも入れます。(納骨するのには納骨規約を定めております)
『阿字の里』の事は詳しく、ホームページトップの左コンテンツの六番目『阿字の里』と、一番下『お知らせ』「合祀墓【阿字の里】改装しました」の中にも触れております。

『阿字の里』に入れば、代々下関日和山大師の福仙寺に、ご先祖がおられると、語り継がれて行き易くなり、納骨後のご先祖の聖地になるでしょう。後の子孫もお参りし易くなります。

今迄の経験から、これからの世は、早ければ2代目ぐらいには、次第とお墓が無縁になっていくように思います。 
この様なことから、お墓の型式も変わらざるをえなくなると思います。このことは都会も地方も同じでしよう。 
子供の数が少なくなるし、跡継ぎがおっても、地元で就職しない子が多くなると言う事でそのことはますます加速するでしょう。
たとえ数代は供養する子孫が続いたとしても、縁者が遠方に移転したり、代が途切れたりすればいずれ無縁仏と化す。確率論的には子々孫々まで供養される可能性の方がはるかに低く、全ての墓はいずれ無縁化する運命をたどる。

これからは家ごとにお墓を作らずに、 
皆で仲良く入れる型式になって行くと思いますよ・・・! 
お浄土(真言宗では弥勒の浄土と言います)は皆平等なのですから。 

『時代が変わり子供等に負担をかけたくないと思う。親が多いいことからも・・・、 
お墓が無縁さんになって行く事が、多いい時代になっていくことからも・・・、
墓地を確保するのが難しい時代である事からも・・・、
遠隔地の先祖墓地にお参りして、草取り・掃除をするのもおろそかになることからも・・・、
お若い方の考え方が変わる事からも・・・、家代々の枠にはまらない生き方を選ぶ若い人が増えた事からも・・・、
今後夫婦別姓が導入されたらと思う事からも・・・。』
そんな時代に、ますますなりつつある時代です。そう変わらざるをえないと思います。 

参考:先祖をまつるの「まつる」は、 
「祭る」ではなく、「祀る」という漢字を使うのが一般的です。
しかし「祀る」も「祭る」も、辞書では「奉る」と同源であるとあり、 
意味は同じようです。

この項目に関連したものに、
「お知らせ」の 8)合祀墓『阿字の里』改装しましたにあります。