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■ 48):≪境内の花≫その28:四川ラン(原種);根性とは?2010.4.18

四川の珍しい原種欄です。今のところ地植えでもよく咲きます。
これ鉢植の「四川の原種蘭」と言って、頂いたもので地植えにしてみましたが、深く考えずついウッカリして、日当たりがいい夏の西日が当たる所に植えたので、葉が焼けます。 
植え替えや株分けをしなければ!
このままでは、ランに過酷な「根性」を強いていいる事になります。
(写真クリックで拡大)
四川ランと言っても、雲南・四川省を中心とした広地域産の蘭で、「シンビジュームの一種」なのでしよう。

以下、 (仏教事典:諸事典)参考
「根 性」の 根とは、
サンスクリット語の漢訳語で、植物の根が、その植物を成長させる大きな力を秘めている能力。あるいはそうした能力を持つ器官のこと。

「根性」は、本来は仏教用語の機根に由来する言葉です。 現在の「根性」は「異常なまでの努力」といった意味で使われる場合が多いのですが、本来は「人間が持って生まれた性質」であり、より深くは衆生が仏の教えを、受け入れられる能力や器の浅深のことを言うそうで、これが現在のような意味合いに誤って変化したのは、東京オリンピックの女子バレーボール日本代表チーム(東洋の魔女)に特訓を課し、金メダルに導いた指導者大松博文の発言がきっかけとされています。
所謂、
仏教では仏の教えを受け入れる者としての、宗教的な素質や能力を指しました。時がたつにつれ、単に困難にくじけない強い性質や意志を表すようになったようです。 

よく道端のコンクリとの裂け目に、ダイコンとか他の植物がけな気に育っている事を、最近根性ダイコンとか、根性何々と言いますよね!

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「機根」も仏教用語です。
「機根」とは簡単に言えば本来は、「宗教的理解力」のことです。つまり仏教の教えが理解できるかどうかという能力です。これはもともとは「機に応じる根」という意味になり、「機」とは「きっかけ」のことです。
「根」とは「素質」のことを意味しています。
つまり「機根」とは、ある宗教的「きっかけ」にすぐに対応できる。理解できる素質のことを言い。そういう素質がある者を「根性があるもの 機根があるもの」と言いました。

「機根」は人それぞれによって異なります。同じ話をしても理解力の差は有ります。それがお釈迦様の「対機説法」なのです。人それぞれの理解力にあわせて教えを説かれました。深い教えが理解できるものには、その人に向いた話をされたし、理解力が無い人にはその者が理解しやすいように簡単な話をされます。 
人の根性・機根にあわせてするのがお釈迦様の教育です。

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「根性」とはそもそも、「根」と「性」のくっついた言葉です。「根」とは「根っこ」になぞらえた言葉。植物の「根」が植物を成長発展せしめる能力を持っていることから、人の能力や素質のことを「根」にあてたのです。またそこから人間の基本的機関である「眼・耳・鼻・舌・身・意」に「根」をつけ、「六根」と称しました。「六根清浄」という言葉。つまり「根」とは、人間のもともと備わっている「素質、能力、機関」のことを意味したのです。

「性;せい」は「しょう」と読みます。 意味は、
本体・本質・自性とか不変なる本性。固有の性質・不変の本質≒先天的な本質。生まれつき成長していく過程で得たものではなく、もともとあるもの≒仏となり得る要素。仏性
などです。つまり人間が生まれつき持っている性質のことです。もって生まれた本質のことを意味しているのです。それは成長するにつれて身についたものではないのです。生まれたときから身についている性質のこと、それは変えられない不変のものです。

「根」には「六根」があります。
六根清浄(ろっこんしょうじょう)と言う言葉があります。人間に具わった六根を清らかにすること。
六根とは五感と、それに加え第六感とも言える意識の根幹です。
いわゆる六根とは、
眼根(視覚)
耳根(聴覚)
鼻根(嗅覚)
舌根(味覚)
身根(触覚)
意根(意識)
それが我欲などの執着にまみれていては、正しい道(八正道)をゆくことは、かなわないので、そのため執着を断ち、魂を清らかな状態にすることを言う。ために不浄なものを見ない・聞かない・嗅がない・味わわない・触れない・感じないために、俗世との接触を絶つ為に山中で修行しながら行なわれるのです。今でも登山の際に掛け声としても用いられる。
六根清浄・ろっこんしょうじょう・六根清浄・ろっこんしょうじょうと唱えた事から、
俗説の類ですが、音便化して(どっこいしょ・ドッコイショ)になったという説もあるんですよ! 

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