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■ 4) Q :通夜について:通夜に行く時の服装は?2008.1.22

(クリックで拡大 画は青山社:さし絵素材集のソフトから)

A : 通夜は突然ですから とりあえず平服で駆けつけるのが昔は普通でした
ところが現在では 親族・お身内の誰もが喪服を着る様になりました それはある程度当然としても 今日では一般参列者もそうなってきました 

一般のお方は
通夜までの時間に余裕があれば 礼服もしくはそれに準じた服装が望ましいでしょう[最近の傾向として 一般参列者も喪服(略式)が段々多くなりました]これは時代です 自分だけが平服では、自身が違和感を持つほどです
出来るだけ喪服(略式)に着替えていくのが 人の目を気にしないでいいと思います
現代の通夜・葬儀は家でなく あらたまった会館でする事が多いので だんだんそうなってきたのでしょう!?又葬式には会葬せず 通夜だけで弔問を済ませる為にそうなったとも言えます
今頃実際多くのお方が通夜には略式喪服です  
喪服で弔問する場合には、遺族の服装よりも格上にならないようにしましよう

ご親族・お身内は 平服でなく全て喪服になりました

葬式は式ですが 
通夜は式ではありません 式服(喪服・略式服)は要らない筈です
一般のお方は 平服でも地味な服装にすればそれでいいのです また仕事帰りの仕事着でもいいのです
それからこの頃 気になるのは 
司会者が「只今より通夜式を執り行います」といいます しかし あくまでも親族が中心の夜伽(よとぎ)です 式ではありません 

葬式が式 通夜も式 それでは式々です
或る会館では通夜式何時・葬式何時と館内に案内してありました
通夜:何時
葬式:何時でいい筈です

通夜は式ではないから「通夜式」とは言わないと 葬儀会館の進行係りに注意しましたが直りません。
下関ばかりでなく 今では全国でそう言っているのかも!?
今頃お若いご住職さんが多くなったからでしょうか? 
そうなるのも 
葬儀会館のつくったマニアル通りで進んでいくからで 進行は葬儀を執り行う住職主体で行なわれるべきなのではないかと思います。 
とは言っても通夜・葬儀自体が会館で執り行われるのでなかなか難しい面が有ります 昔は自宅での葬儀でしたから住職主体で出来たものです ・・・(それに近所の人が手伝う形で・・・)
司会者が「只今より通夜式を執り行ないます」でないと 確かに出だしのおさまり(ひびき)が悪いと思います。 

【本来の夜伽とは=ご親族・お身内が亡きお方を慰め 最後の別れをする為に 夜通し共に過ごす事です それにご近所・知己の人等が加わりご親戚・お身内の方のお世話を その地方の慣わしによってお世話をして差し上げる事=】です その形は地方によってかなり違います。
だから「通夜には決まった形式はないのです」 結局 形式化して来ていると言うことです。
司会者は 
初めに「通夜式」と区切る方が 言葉のおさまり(響き)がいいと思います。
通夜式とは、
主に葬儀会館でする葬儀社が作った言葉です。相応しい言葉とは思えません。
きっと葬儀会館のペースで進行されるからならなのでしよう!?

殆どの会館の司会者が、
「只今より通夜式を執り行ないます お導師は・・寺ご住職様です」と案内してくれます
通夜ですから、導師ではありません。 
通夜の時、どうしても司会の出だしの言葉が見つからないのなら、通夜法要或はお勤としたらと個人的には思います?
「只今より通夜のお勤めをとりおこないます」でいいのでは!!
但し これは司会者の言葉ではありません。通夜を取り仕切る住職の言葉です。
通夜の始まりは、司会者が始めるのではなく、葬儀を執り行う住職に任せればいいと思います。
葬儀会館の司会者は仕事柄どうしても、通夜式と言わなければおさまらないのなら、初めに通夜式と言わず、「通夜法要」と言うのがいいと、最近個人的には思うようになりました。
司会者は只、通夜を取り仕切る住職を、通夜の席に案内すればそれでいいのです。 
しかし住職さんによって通夜の仕方が、
かなり違いがありますので、司会者の人は一度訊ねてみてからにして下さい。

夜伽ですから、 
昔は枕経・葬式にしかお寺はかかわっていませんでした。今でも通夜に、お寺が読経することがない地方があり、お寺もあります。

通夜・会葬者の数は、現代では通夜の方に、地方でも比重が多くなってきたぐらいです。

通夜に行けば、葬式には行かないと言う人もあります。 
昼は職場があり通夜には参列し易いからでしょう。 
それは都会ほど多くなります。
 
葬式は日中に行われるので、仕事のこともあり、浅いお付き合いのお方は、通夜だけにお悔やみに行かれるようです。 
実際、会葬者より、通夜の参列者の方が3〜4割ぐらい多く感じられます。この傾向は都会ほど多くなっています。
都会でお葬式・お通夜をした経験がありますが、都会では通夜の参加者に比べ、葬式は三割程の人数です。お身内やご近所の方だけになる事もあります。
近年は子供の数が少なく、家族も少ないので会葬者の人数が、昔よりかなり少なくなりました。
そのことはますます進んで行くでしょう。
それから、 
今頃気になるのが、多くの葬儀会館が「家族葬(家族だけで葬式をすると言う意味?)」と言うことを流行らしています。葬儀社の営業戦略とは思いますが!? この言葉を敢えて使う必要はないと思います。単なる「葬式」でいい筈です。<ひょっとしたら 田舎のように(講組);(町内の組織)が崩れて無くなり、冠婚葬祭の助け合い組織が全く無くなった>ので、そのように言われ出したのかも知れませんが?
「家族葬」と言う言葉を使うから「誰にも知らせず家族だけで密かに、秘密裏に葬式をする」と言う意味に間違って受け取られて来ている様に思います。 

=:余談・立飯とは:=
葬式の受付で香典を渡して、会葬者名簿に記入ると渡さされるのを、立飯(りっぱん:たちはん)と言います。(所によって言い方が違いますが・・・)
(たちはん:りっぱん≒立飯)とは、
昔は近所隣(講組:冠婚葬祭で助け合う組組織)の人が助け合って精進でおかず(蒟蒻・人参・レンコン)等で作り・ご飯を焚き(おにぎり)会葬者にお昼を振舞ったことによります。
(立飯≒たちはん:りっぱん)とは字の如く、隣組で作られた簡単な食事を会葬者が誰でも立ったまま食べる事(立ち食い)から、そう呼ばれました。現在では町や都会では隣組・講組等の組織が無くなり、この言葉すら知らない人が多くなってきています。
現在ではこのような風習が廃れてきたので、それに替わる物(葉書・香典袋・お茶・ハンカチ)等が会葬御礼状と共に配られます。

=余話=
喪服は現在では、“黒色”と決まっていますが、古くは“白色”だったのです。