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■ 72)塔内四方の内扉(八枚)に“八大竜王”が描かれた宝塔。塔内には南伝仏教の釈迦金銅仏。2016.6.8

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ケース内の宝塔、四方観音開きの内扉(八枚)には、細密画の八大竜王が描かれています。
【八だいりゅうおう【八大竜王】 の解説
法華経賛嘆(さんだん)の法会に列した8体の護法の竜王。難陀(なんだ)跋難陀(ばつなんだ)沙伽羅(しゃがら)・和修吉(わしゅきつ)徳叉迦とくしゃか)阿那婆達多(あなばだった)・摩那斯(まなし)・優鉢羅(うはつら)の八竜王。雨をつかさどるという八大竜神。八竜王。】

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宝塔内部には、頭頂部に仏塔を載せているよく見かける南伝仏教のお釈迦様。【*1.】降魔印を結んで【*2.】半跏趺坐した仏陀です。
。】【*1.降魔印 (ごうまいん)
これは【*1.お釈迦様が地面を指したときに地の神が現れ、修行を妨げた魔王が降伏されたとより発しています。触地印(そくじいん)ともいいます。与願印によく似ています。】
*2.半跏趺坐とは、
【足を組みやぐらを組みます。そのまま、右足をぬいて左のももに深くのせます。これを「半跏趺坐(はんかふざ)」といいます。足の左右は反対でもよく、坐禅の途中で組みかえてもよいです。
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南伝仏教の釈迦金銅仏です。
“金銅仏(こんどうぶつ)”は、
銅製仏に金メッキ「純金を水銀で溶かして塗る鍍金(ときん)」を施した仏像。仏身が黄金造りであったとの信仰から、インド、ミャンマー、タイ、中国をはじめわが国を含む仏教世界で広く製作された。古仏になると金色の剥落(はくらく)したものが多いようです。この金銅仏を、座下から見ると、土が詰っていて像内で固まっています。だから、粘土で型取りして創った仏像だということが分かります。
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このタイ?の仏様は、檀家の息子さんが戦地に行かれ、戦後戦地(南方戦線)から帰還された折、持ち帰られたお方、のちにご遺族から当山に納められたものです。
タイのお寺では仏像は金色で仏陀の形をした仏像がほとんどです。だからタイのどこかにあった仏像に間違いありませんが、
南方の【*2.】上座部仏教((南伝仏教)の釈迦像です。鍍金がかなり剥落しているので、相当古いもののようです。時代は不詳。タイ・ ミャンマー・ カンボジア・スリランカ・ラオスなのか、手に入れられた理由・経緯等は、今はそのお方がすでに故人なので、今となっては不明です。想像するにタイ国内に在った仏像だと想います。
以下、上座部仏教(南伝仏教)、サーチ【search】しながら、
【*2.釈迦の生前のおける仏教には、出家者に対する戒律は多岐にわたって定められていたが、釈迦の死後に仏教が他の地域に伝播すると、当初の戒律を守ることが難しい地域などが発生してしまう。
戒律の変更に関して、釈迦は生前に重要でない戒律は、サンガ(出家修行者)の同意によって改めることを許していたが、どの戒律を変更可能な戒律として認定するかという点や、戒律の解釈について意見が分かれ、これが大乗仏教(北伝仏教)との分離のきっかけとされる。 南伝仏教(小乗仏教)⇔北伝仏教(大乗仏教)」
北伝仏教を唱える国は、ブータン、ネパール、中国、ベトナム、朝鮮、日本などです。
思想
出家せずとも生き方次第で悟りが開けるとする大乗仏教に対し、上座部仏教では悟りを開くためには必ず出家して修行を積まなければならないと考えられており、そのため上座部仏教が信仰される国では、生涯に一度は必ず出家させる風習が存在しており、『出家至上主義』と呼ばれることがあります。
かつて、大乗仏教を信仰する修行者たちの中で中国仏教では、上座部仏教を始めとした部派仏教は、出家者しか悟りに導かれない寛容の無い考えであるとして、『小乗仏教』と揶揄して呼んでいた時期がありましたが、現在ではこの呼称は良くないとされ、使われなくなっています。
上座部仏教では、出家者の戒律(具足戒)を守る僧と、それを支える在家信徒の努力によって、釈迦の教えを純粋な形で保存してきたとされています。各部派の異同を等価に捉えており、仏教学者の立場からは、上座部は部派仏教時代の教義と実践を現在に伝える唯一の宗派であると評価されています。
しかし、“大乗”であれ“上座部”小乗であれ、考え方は違えど元を辿れば開祖の釈迦の言動が基盤になっているのは同じなため、一概にどちらの方が良いとは言えません。】
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以下サーチ【search】しながら、
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パゴダ (pagoda) とは、
仏塔“ストゥーパ(stūpaサンスクリット語 )”を意味する英語のようです。日本ではもっぱらミャンマー様式の仏塔のことを意味するようです。仏陀の髪や舎利、歯などを納めた仏舎利塔のことです。
日本の仏塔と同様、仏舎利(釈迦仏の舎利等)または法舎利(仏舎利の代用としての経文)を安置するための施設です。
宝塔・多宝塔は、ビルマ・ミャンマー様式の仏塔の日本式パゴダ“塔”と言えます。宝塔・多宝塔の大きいのが三重塔・五重塔・十三重塔となります。下関火の山・門司和布刈山にもパゴダがあります。一層の塔を宝塔と言い、層が重なると多宝塔と呼びます。「パゴダ」はミャンマー語ではなく、ミャンマー語では「尊敬されるべきもの」を意味する「ゼーディー」又は「プドゥー」と呼ばれる。
ミャンマーの人々にとって、パゴダは釈迦が入滅後、釈迦に代わるものであり、「釈迦の住む家」であるとされる。従ってパゴダを建てることは、ミャンマーでは「人生最大の功徳」とされ、そうすることにより幸福な輪廻転生が得られるとされる。
「釈迦の住む家」であるパゴダに入るときは履物を脱ぐことが求められ、靴や靴下(ストッキングを含む)を履いて入ることは許されない。
パゴダ【pagoda】
ヨーロッパ人が東洋の仏塔などの高い塔状の宗教建造物をみて,それを指して呼んだ語。原語は明らかでない。スリランカのダゴバ,ミャンマーのパヤーあるいはゼーディ,タイのプラ・チェディー(仏塔)やプラ・プラーン(塔堂),中国の層塔やラマ教仏塔,日本の多宝塔・三重塔や五重塔を指して,広範囲に用いられる。インドのヒンドゥー教建築に見るシカラ(上部へと高く積み上げられる塔状のものも時に含むが、一般には仏教建築の仏塔(ストゥーパ)を指します。宝塔は主に真言宗系の寺院で見られます。
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百科事典マイペディアの解説
宝塔【ほうとう】
塔の一種。多宝塔が2〜3層であるのに対し,単層のものをいう。空海が伝えたといわれ,金剛界大日如来をかたどったものとされる。多くは墓石に用いられ,宝形(ほうぎょう)の基壇に伏鉢(ふくばち)形の塔身を置き,宝形の屋根石を載せる。
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世界大百科事典での八大竜王。
【竜王】とは、
…《法華経》には,釈迦が同経を説いたとき列席して説法を聴いた8尊の竜王の名が説かれる。難陀,跋難陀(ばなんだ),娑伽羅(さから),和修吉(わしゆきつ),徳叉迦(とくしやか),阿那娑達多(あなばだつた),摩那斯(まなす),優鉢羅(うばつら)の8尊で,八大竜王と総称される。竜王を本尊として単独に造像することはほとんどないが,密教における祈雨の修法である請雨経法の本尊となる請雨経曼荼羅(まんだら)では,釈迦如来の侍者として八大竜王が描かれている。…
そんなことから、この宝塔内には、釈迦如来を収めるのが妥当のように想います。
以前は宝塔内に半跏趺坐した金銅仏の仏陀は、収めていませんでした。戦後戦地から帰還されたお方からの寄進の釈迦牟尼仏を収めることは、南方で散華された英霊等のご供養になると思います。

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外孫娘との問答筆録(外孫だから数は少ないけれど…)
@「おじいちゃんと一緒に風呂に入ろうか?」
  3歳の外孫娘、
「ダメ!、一人でゆっくり入りなさい。」

A
その孫娘も、はや来年学校入学予定。
「お爺ちゃんが○○ちゃんにランドセルを買うてやろうなー…」と言っていたら、
「おじいちゃんは○○ちゃんがきっと好きなんよね〜。」と、可愛いいことを親に言っていました。

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