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■ 61)汚れを乗せない“はちす葉”<ロータス効果>夕立を集めて輝く水玉は仏の.白毫:【蓮葉は、宇宙(仏)との交信パラボラアンテナのよう!!】2012.8.14

当山境内:<阿字池>の清らかで尊い「はちす葉」
清々しく美しい・
夕立を集めてゆらゆらさせながら、安定させ清浄・静寂へ…
   (画像はクリックで拡大)
蓮のイメージは清浄・静寂で、迷いのない*1.解脱(げだつ)した状況です。仏教では極楽浄土をイメージしています。「蓮の花や葉は、汚泥の中より出でて染まらず(無染無着)、葉の上の水滴、或いは花の上の水が汚されない(無染無着の)ように、それと同じく、聖者は見たり、学んだり、思索したり、どんなことについても汚されることがない」と…
*1.解脱とは、
悩みや迷いなど煩悩(ぼんのう)の束縛から、解き放たれ自由の境地に到達すること。
悟ること。涅槃(ねはん)。
「―の境地」「煩悩を―する」
<=・ 花の上に乗って見たいし、葉の上にも乗ってみたくなります。・=>
花も葉もお釈迦様の世界に引き込まれます。

蓮葉も綺麗で神聖です。
藕絲織(ぐうしおり)という、蓮糸で織られた幻の織物があります。(ミャンマー中央・シャン州の高原にある淡水湖)の村で、今でも特別な布帛(ふはく)として受け継がれているそうです。
(ぐうしとは)蓮の茎から抜き出した細いクモの糸のことをいいます。この糸を紡いで織ったものが「藕絲織」というそうです。
布帛(ふはく)とは、繊維製品の総称です。
有名な国宝「当麻曼荼羅図」原本は、蓮(藕)絲で、中将姫が一夜のうちに織りあげたという伝説があります。それは約四メートル角の大きなものです。
その製法と過程は、当麻寺が伝える「中将姫物語」にあるものとして、長期間親しまれ、信じられてきましたが、赤外線写真、X線撮影等をおこなうと、「絹糸の綴れ織である」との結論で、藕絲は確認され無かったようです。調べてみると、現存する最古の藕絲織とされているのは、北九州市小倉の福聚寺にある「藕絲織霊山浄土図」です。寛文9年(1669年)小笠原忠真の供養のために、夫人が奉納したものです。紺色の絹地に、藕絲の緯(よこ)糸で模様を織り出したということです。

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「波なりにゆらるる蓮の浮葉かな」 子規
(浮き葉=5月中旬に小さい葉が出始めて、水面に浮かぶ初夏。)
波のまにまに、揺られている浮葉から、やがて梅雨時分んに大葉が力強く立ち上がり、大輪の花を咲かせる準備をします。清々しい蓮葉も立ち上がり、梅雨の珠を散らし、梅雨明けには蕾が水面に出始めまます。

・葉は、パラボラアンテナのよう!!宇宙(仏)との交信も可能!?
・縁にウエーブの付いた清々しい葉っぱも、花と同じくらい大好き!

・夕立を集めた水滴は、水晶珠のように透明で清浄。素敵です!
・水銀がコロコロと転がるさまに似ています。

・仏像の*2.白毫のようです。
*2.白毫(びゃくごう)とは、
【仏の三十二相の一。眉間(みけん)にあって光明を放つという長く白い巻き毛。仏像では水晶などをはめ込んだり、浮き彫りにしたりして表す。眉間白毫相。】


・「久方の
  雨も降らぬか
  蓮葉(はちすば)に 
  たまれる水の
  玉に似たる見む」
   万葉集
   新田部皇子
   (にいたべのみこ)
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蓮葉の下に濡れて見える睡蓮葉がありますが、睡蓮にはハス科の植物に見られるようなロータス効果(水玉を作る超撥水性)は見られません。水玉を乗せた大きな蓮葉の下に小さな葉があります。大葉の下に隠れて夕立を受けなかったので、水玉を乗せていません。
蓮葉のロータス効果を応用したのが、最近のヨーグルトの蓋です。
ロータス効果をもたらすヨーグルトの蓋には、中身が蓋につかないように、表面の無数の突起微細構造が施され、蓮葉の表面に似せて作られています。
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中国では、蓮の葉を母の大きな愛に喩えられています。
包み込むような蓮の大きな葉が 、大きな母の愛を思わせるのでしよう…!
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むかし田舎では、葉はお盆のお供え物(お菓子やくだもの)をのせるお皿のような役割でした。
蓮の葉にお盆のお供え物を載せて、川や海に精霊流しをしていました。それが昔のお盆明けの夏の風物詩でした。
最近ではそんな精霊流しができる川や海が、なくなっているのが実情です。
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< ひさかたの雨も降らぬか蓮葉(はちすは)に 
             たまれる水の玉に似たる見む >万葉集・作者不詳    大意:
雨も降らないかなあ、蓮の葉にたまった水が、玉のように美しい姿を見るために。
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“*3.玉ゆりすう”=蓮葉に一番適した言葉。

守覚法親王家五十首歌に
<夕されば波こす池のはちす葉に*3.玉ゆりすうる風のすずしさ>(玉葉423)
*3.玉ゆりすうるとは、
「玉」は露のことです。蓮の葉の上で露の玉は、揺れ動きはしても、
葉に据え付けられたように、葉から落ちない状態を指しています。露をゆらゆらさせながらも(葉の窪みの部分に)安定させること…

夕方になって、風が出てきた。池に立ったさざ波は蓮の葉を越え、葉の上に露を残す。その露を揺すぶりながら据え置いて、吹いてゆく風の涼しいことよ。

この歌で難しい言葉は、“*4.ゆりすう(揺り据う)”
=ゆらゆらさせながらも、安定させること。
「*4.ゆりすう」とは、
広辞苑によれば「*1.揺り据う」とあり、
・「揺り動かして、ある位置に落ち着かせる」
・「ゆり動かして下に据える。揺り動かして落ち着かせる。
・「波が静まって舟を安定させる」とあります。
現在は「揺り据う」に類する言葉は廃れてありません。

もう一首(西行)
<夕立のはるれば月ぞやどりける
        *3.玉ゆりすうる蓮のうき葉に> 西行『山家集』(雨後夏月)
歌意は、
「夕立が晴れると月が宿ったことだ。(雨後の)露の玉を動かして、落ち着かせる蓮の浮き葉に」
「夕立の空を見上げると、雨がやみ、月が浮かんでくる。目を転ずると蓮葉がゆらゆらと揺れている。よく見ると雨滴、露がゆらゆら揺らされながら、ころころ転がり、やがて蓮葉の窪みにゆっくり静かに落ち着いてゆく。そこに月が宿る。」まるで動画のショットを見るよう!で、西行らしい情景描写の歌だと思います。

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<はちす葉のにごりにしまぬ心もて 
        なにかは露を玉とあざむく> 僧正遍照『古今集』 
大意:ハスの葉の濁りにも染まらない、清純無垢の姿、その心に引かれたばかりに、ただの露を玉と思い込んでしまったではないか…と戯れた歌。

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「法華経・湧出品」
不染世間法、如蓮花在水(世間の法に染まざることは、蓮花の水に在るが如し)

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ロータス効果は、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語。ハス効果とも…
初夏の蓮葉の出初めは、浮き葉です。夏に向かい次第に、立ち葉となり大きく立ち上がります。
「蓮茶」というのがあります。ベトナムで日常によく飲まれているお茶のひとつ。「蓮」はベトナムの国花。その葉はお皿の代わりとして、食卓を飾っています。
「蓮茶」は蓮の花や葉で作られます。その種類は多彩。
緑茶の茶葉に蓮の花の香りをつけたものから、緑茶に蓮の花を混ぜたものや、蓮の葉をお茶にしたものまでがあるようです。

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・蓮(ハス、英: lotus)は泥の多い池や沼を好みますが、その葉や花はきれいな状態を保つ。ヒンドゥー教・仏教では蓮華は純粋さや善性の象徴とされ、中国や日本では「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言い習わして、やはり蓮を愛してきました。
この反対が「朱に交われば赤くなる」です。どちらも真理です。
ハスの葉を研究した植物学者により、そこに天然の自浄機構が備わっていることが発見され、ロータス効果(超撥水性)とされました。

・蓮葉茶というのがあります。
蓮の葉にはナシフェリン、ロイメリン、ネラムボライドが含まれ、世界三大美女である「楊貴妃」も健康維持、美容、容姿端麗のために愛飲したといわれています。中国茶がありますが、ベトナム蓮葉茶のほうがいいかも?

・・・書き込み中・・・

以下サーチ【search】しました。
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自然界における超撥水性の例
ミズスマシが水面に浮く機能。昆虫の体表面や植物体表面は、生育に付随する器官成長で、極めて凹凸の多い面を得ているものがある。例えば蚊の目は超撥水性をもつことが知られている。植物体の地上部においては、専ら表面にクチクラ(ワックス層)が存在し、水を撥水するとともに、植物体からの蒸散を抑制しているが、特に表面形状が特殊で高い撥水性能を発揮しているものもある。例えばハスやサトイモである。これらはロータス効果とよばれ、自然界における超撥水性の発現例として著名である。他には、バラの花弁は超撥水性を持つとともに、撥水した水滴を保持する性質があることも知られている。
 
清少納言『枕草子』に、「妙法蓮華(みょうほうれんげ)のたとひにも、花は仏に奉り、実は数珠につらぬき、念仏しては往生(おうじょう)極楽の縁とすればよ」と記します。

=余話=
ハスの葉から出た言葉に、蓮の葉女というのがあります。サーチ【search】してみると、
蓮の葉女(はすのはおんな)とは、古くは蓮葉女(はすはめ)、蓮葉(はすば、はすわ)といい、また現在ではあまり使われなくなっているが蓮っ葉女(はすっぱおんな)、蓮っ葉(はすっぱ)と表現される。意味としてはお転婆、生意気、媚を売る、馴れ馴れしいなど軽はずみな言動をする女性や、浮気性や根無し草のように住処を転々とする女性をさす。
語源は諸説さまざまで、蓮の葉が風や水面(みなも)の波によりゆらゆらする様や、蓮の葉の朝露がころころと転がる様という形態を模してという説。蓮の葉商いの季節ごとに商品が変わる事や、きわ物やまがい物といった意味などから引用されたという説。また井原西鶴の『好色一代女』貞享3年(1686年)に蓮葉女として記述され、上方の大店の問屋で雇用された上客を接待するための閨(ねや)をともにする女性として描かれていて、職業の名前からの引用という説がある。しかしこの中のひとつが語源になったのか、または複合的に渾然一体となってこのような言葉の意味ができたのか定かでない。