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■ 14)「毛利家」寄進古筆軸(当山保存) 古歌三種を少し調べました2008.9.22

箱書きの表には、

賭とある。(三人で能筆)を競い合うとか言う意味でしょうか!?

(画はクリックで拡大)
  
    右   雪ふ蓮半・・・高辻前大納言豊長公御筆(新古今和歌集)
賭  中央  哀て婦・・・・徳大寺内大實維公御筆(古今和歌集)    一幅
    左   梅かに・・・・冷泉家三位為綱公御筆(新古今和歌集)

以上、三人による筆。
為綱は京都冷泉家13代。江戸前期1664〜1722の人で公卿。(くぎょう)
高辻豊長も公卿1625〜1702の人。
共に3人は江戸前期〜中期の人。

写真左、箱裏に毛利家所蔵とあり、他の所に6番とあるから、数軸あったものと思われる。

《右》
【雪ふ蓮半見ねの 未佐可きう徒もれ弖 月爾に可気類 あま乃閑く山】
『雪ふれば峰の 真榊(まさかき)うづもれて 月に磨ける 天の香具山』

『雪が降ったので 峰の榊は雪に埋まって 月光が玉を磨いたよう様に輝かせている
天の香具山よ』
                       新古今和歌集 皇太后宮大夫俊成
《中央》
【哀て婦こと越   あ未多ニやらし とや 春にをくれ弖 飛登り佐く 羅無】
『あわれてふことを あまたにやらじ とや 春におくれて ひとりさく らん』
                          
うづき≒陰暦四月
『あはれという誉め言葉を 多くの桜にやるまい ひとり占めにしょうと思って この桜は 春が行ってしまった後で ひとりで咲いているのだろうか』
                           
                        古今和歌集 紀としさだ                        
《左》
【梅可ゝ煮む可しを とへ者はる能月 こた衣ぬ可介會 袖爾う徒蓮流】
『梅が香にむかしを 問えば春の月 こたえぬかげぞ 袖にうつれる』
                         新古今和歌集 右衛門督道具

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