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■ 64)仏画軸と箱を太巻き軸にした様子…(*1.太巻き・*2.裏打ち・とは?)2012.3.6

(画はクリックで拡大表示)

☆これ以上巻き皺・巻き傷みができないように、仏画と共箱を*1.太巻き軸にした様子☆


上が新しく太巻き補修した軸と、箱。下が古くからの共箱。
桐材の*1.太い軸を巻いてゆくので、?回り以上太くなります。元軸に桐材の新軸をパクッと被せ捲きます。

手前の古い虫食いの共箱(毘沙門天尊像の入っていた箱、虫は既に完全にぬけている。)も、軽いから桐材でしよう?相当古いものです。

*2.裏打ち(うらうち)とは、
水彩画・水墨画・書など掛軸や額装において、裏側にさらに紙や布などを張り、水分と乾燥による起伏をなくしたり丈夫にすること。
書や絵を掛軸にする場合などで行われる工程のひとつ。本紙(書画が書かれた紙)より大きめの湿らせた和紙に本紙を重ね、霧吹きや刷毛でシワを取り除き、別の裏打ち用の和紙にのりを塗り裏返した本紙に重ねて貼り付け、最初の和紙を取り除く一連の作業を指す。

〓【*1.太巻軸箱とは、巻き傷み・絵の顔料が折れるのを防ぐために使用する軸箱です。 中に太い*2.芯棒が入っていて、この芯棒に掛軸を巻きつけます。通常の巻き方だと、絵の具の顔料が折れるなどの恐れがある場合に使用し、 通常の掛軸箱よりサイズの大きい「太巻軸箱」とあわせて作られます。そのような合わせ箱を作った後、今までの共箱は、そのまま別に、大切に保存することになります。】*2.芯棒の材は軽い桐材。古い軸画を護るための方法です。〓

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当山の〓仏画・小仏像・絵画・什物等〓は、全て境内外(寺外)に保管、保存しております。
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